簡単に言うとだな…「一人の男を支えた一人の女の一生」という非常にシンプルな映画ではある。しかし、だ。この男女の心の動きを物凄く丁寧に、そして残酷に美しく描いている映画です!もうね…悲しくてしょうがねえ!しかも支える女の意地らしさが儚くて素敵なのさ。あぁ、こんな女と出会いたい。みんなも観たらいい、この映画を!
溝口健二監督の特徴として「1シーン1カットの長回し」が挙げられる。もちろんその映画監督としての手法にも注目して欲しいんだけど…俺が注目して欲しいのはドラマの力強さだ!ラストに向けての怒濤の展開が凄い!非常に静かに淡々と描かれてはいるけれど観客の心はめちゃくちゃに掻き乱される程のドラマが展開するのだ!ラストまで目が離せない作品です!