松竹株式会社 2011年度新卒採用

映像本部 編成局長インタビュー

「行って会って何とかしてくる」コミュニケーション能力がほしい 執行役員 編成局長 秋元一孝(1985年入社)

入社のきっかけは?

学生の頃から映画が好きで、初めから就職するなら映画会社に行きたいと思っていました。当時は映画業界に入るのにどうすればいいのか分からず、正式に募集している会社も少なかったです。受けられる映画会社は一通り受けました。そのなかで運よく松竹に合格したので、迷わず入社を決意した次第です。

入社前と入社後でギャップは?

イメージのギャップはありませんでした。ただ、管理部門などに配属される可能性もある総合職での採用だったので、映画以外に配属されたらどうしようと思っていました。最初の配属が映画館だったのですが、映画に関わる仕事だったのでほっとしました。日によって出勤時間も違い、遅番だと午後の出勤だったりして、会社勤めしているという感覚はあまりしませんでした。

映画館の職場というのはどういう雰囲気ですか?また、魅力や辛かったことはありましたか?

その頃は郊外にシネコンもなく都心の映画館は今よりもはるかに動員があり、活気がありました。一番の魅力は、映画がお客様と接する瞬間に立ち会えることだと思います。新作映画を試写で早く観られるのが嬉しかったですね。また、映画がどのように宣伝され、公開されていくのかを体感できたのが勉強になりました。辛かったこととしては、生活サイクルが他の一般企業の社会人と全く違うことがありました。土日はほとんど出勤ですし、友達も減ったし(笑)、慣れるまでは大変でした。

ヒットする作品と良い作品、どちらを世に送り出すべきでしょうか?

お客様に支持される作品ということが基本ですが、その上で質にもこだわっていきたいと思っています。また、良い映画をヒットさせる、より多くの人に見てもらい感動を届けることが映画会社としての使命だとも思います。

趣味=仕事は成立すると思いますか?

人によるのではないでしょうか?僕は好きなことを仕事にしたかった。仕事をしている時間は、人生のなかでも多くの割合を占めています。そこを仕事は仕事と割り切って、自分の興味のない仕事ができる人はいいけど、僕は考えられなかった。今の仕事で良かったと今でも思っています。それでも辛いこともたくさんあるけど、基本的に好きなことに関わっているので、ここまでやってこれたんじゃないかと思います。

今後どういう人材に入ってきてほしいですか?

ここ数年入社してきた新入社員と話をして感じるのは、映画が好きな人が減ったな、ということです。映画に対する愛情があまり感じられず、ドライな感じがします。映画を映画館で観ることの少ない人も多く、寂しいと感じますね。映画に携われるという喜びを持てる人に入ってきてほしい。そういう思いのある人は、最後の踏ん張りがきくと思う。仕事として「やらされている」という感じではなく、どんな映画でも「いい所を見つけて育てていこう」という前向きな姿勢で仕事を楽しんでほしい。

若者に身に付けてほしい力は何かありますか?

コミュニケーション能力ですね。映画を作るにせよ売るにせよ、多くの人と関わる仕事ばかりです。いろんな人と会って話して物事をまとめていく力はどんな仕事でも重要になってくると思うんです。「行って会って何とかしてくる」みたいなコミュニケーション能力が若い人には少し足りない気がします。僕らの新入社員時代に比べたら頭のいい人が増えたという印象はありますが、マニュアル外のことに対する対応力は昔の方があったような気がします。

会社としてこの20年ぐらいで変わったところは何ですか?

昔はジョブローテーションといったこともなかったですし、自分のやりたい仕事をするのに自分でアピールしていくしかなかった。それに比べると今は、随分会社としての人事制度も整えられてきています。また、あらゆる面で風通しのいい組織になってきているので、若い人たちも働きやすくなってきているのではないかと思います。

学生の皆さんへ伝えたいメッセージは?

就職活動中の時自分も言われたことですが、世の中に出ていくにあたって、今はとにかく選択肢が多くある時期です。就職する意思のあるなしに関わらず、できる限りいろんな業界のいろんな会社の説明会等に行って、その違いを体感した方がいいと思います。そういうことができるのはこの時期だけだし、就活生の特典です。それを楽しむぐらいの「心の余裕」を持って頑張ってほしいと思います。