演目紹介

METが制作する新作オペラや新演出に待望の再演、全世界が注目する10演目をご紹介します。

2008 - 2009

※全作品日本語字幕付き

  • 1 サロメ
  • 2 ドクター・アトミック
  • 3 ファウストの劫罰
  • 4 タイス
  • 5 つばめ
  • 6 オルフェオとエウリディーチェ
  • 7 ランメルモールのルチア
  • 8 蝶々夫人
  • 9 夢遊病の娘
  • 10 ラ・チェネレントラ
  • メトロポリタン歌劇場創立125周年記念
  • オープニング・ガラ
  • ドキュメンタリー映画 The Audition ~メトロポリタン歌劇場への扉~

1 R・シュトラウス 《サロメ》

揮:パトリック・サマーズ 演出:ユルゲン・フリム

演:カリタ・マッティラ、ユーハ・ウーシタロ、イルディコ・コムロージ、キム・べグリー

上映時間:2時間00分

MET上演日:2008年10月11日

ドイツの作曲家R・シュトラウスの傑作中の傑作といわれているこの《サロメ》は、オスカー・ワイルドの戯曲を基にしたもの。本作は2004年にカリタ・マッティラが初めてMETでサロメを歌った時に大センセーションを巻き起こした作品。彼女の忘れがたい『七つのヴェールの踊り』を含む歌と演技が見物。オペラは音楽であると同時にドラマでもあることを証明する迫真の舞台。

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2 アダムス 《ドクター・アトミック》

揮:アラン・ギルバート 演出:ベニー・ウールコック

演:ジェラルド・フィンリー、サーシャ・クック、メレディス・アーワディ

上映時間:3時間22分

MET上演日:2008年11月8日

世界初の原爆実験を行ったマンハッタン・プロジェクトに関係したオッペンハイマー博士や科学者たちの実験のなりゆきを描いた現代オペラ。アメリカの作曲家のジョン・アダムスが作曲し、2005年にサンフランシスコで初演された。原子爆弾の発明という世界現代史の中で、重要な意味を持つ出来事を取り上げた話題作。

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3 ベルリオーズ 《ファウストの劫罰》

揮:ジェイムズ・レヴァイン 演出:ロベール・ルパージュ

演:スーザン・グラハム、マルチェッロ・ジョルダーニ、ジョン・レリエ

上映時間:2時間52分

MET上演日:2008年11月22日

さまざまな映画、舞台のイメージの基となっているゲーテの名作「ファウスト」をフランス人の作曲家ベルリオーズが作曲したのがオペラ《ファウストの劫罰》。本作のポイントは、シルク・ド・ソレイユ等を手掛ける人気演出家ロベール・ルパージュによる革新的な舞台演出。大がかりな装置を使用してヴィジュアルと音楽を連動させるといった、コンピューター・イフェクトによる幻想的な舞台は、まさに次世代のオペラ!

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4 マスネ 《タイス》

揮:ヘスス・ロペス=コボス 演出:ジョン・コックス

演:ルネ・フレミング、ミヒャエル・シャーデ、トーマス・ハンプソン

上映時間:3時間31分

MET上演日:2008年12月20日

アナトゥール・フランスの小説「タイス」が原作。4世紀のエジプトが舞台で、信仰により清純な聖女となる妖艶な娼婦タイスと、信仰と愛に苦悩する厳格な僧アタナエルの二人が主人公。2幕の間奏曲で流れる「瞑想曲」は、単独で演奏される機会も多いポピュラーな曲で、全体を通して優美な音楽が楽しめるフランス・オペラの名作。

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5 プッチーニ 《つばめ》

揮:マルコ・アルミリアート 演出:ニコラス・ジョエル

演:アンジェラ・ゲオルギュー、ロベルト・アラーニャ、サミュエル・レイミー、リゼット・オロペーサ

上映時間:2時間37分

MET上演日:2009年1月10日

ルーマニアの歌姫、ゲオルギューとシチリア出身のテノール、アラーニャの息の合った演技が見もの。METならではの、贅沢なキャスティングで、プッチーニの名曲が生き生きと甦る。ニコラ・ジョエルの新演出による華麗な旋律で奏でる愛の世界。指揮はイタリアものには定評のあるマルコ・アルミリアート。

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6 グルック 《オルフェオとエウリディーチェ》

揮:ジェイムズ・レヴァイン 演出・振付:マーク・モリス

演:ステファニー・ブライズ、ダニエル・ドゥ・ニース、ハイディ・グラント・マーフィー

上映時間:1時間45分

MET上演日:2009年1月24日

ギリシャ神話に基づいた、最愛の妻を失ったオルフェオが冥界まで妻を連れ戻しに行くというストーリー。アメリカの代表的振付家であるマーク・モリスによる振付と演出によるもの。マーク・モリスの個性的なダンスとコンテンポラリーな美術と衣裳により、壮大なスケールのオペラが実現。

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7 ドニゼッティ 《ランメルモールのルチア》

揮:マルコ・アルミリアート 演出:メアリー・ジマーマン

演:アンナ・ネトレプコ、ピョートル・ベチャワ、マリウーシュ・クフィエチェン

上映時間:3時間45分

MET上演日:2009年2月7日

イタリアの作曲家ドニゼッティのもっとも著名なオペラで、17世紀のスコットランドが舞台。兄の宿敵を愛してしまうヒロインと、その恋人の悲恋の物語。第3幕の、政略結婚の相手を殺したルチアが歌う“狂乱の場”は、高音を駆使し歌い上げるソプラノの最大の見せ場で、このオペラのハイライト。ロシアの歌姫、ネトレプコによる名シーンは必見。

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8 プッチーニ 《蝶々夫人》

揮:パトリック・サマーズ 演出:アンソニー・ミンゲラ

演:パトリシア・ラセット、マリア・ジフチャック、マルチェッロ・ジョルダーニ、ドゥウェイン・クロフト

上映時間:3時間28分

MET上演日:2009年3月7日

映画「イングリッシュ・ペイシェント」の監督として名を馳せた巨匠、故アンソニー・ミンゲラによるシンプルかつ限りなく美しい演出は、すでにMETの定番演目ともいえる。明治時代の長崎を舞台にアメリカの海軍士官と芸者の悲恋を描いた物語。このオペラの中で最も有名なアリアといえば蝶々夫人の「ある晴れた日に」。プッチーニ特有の華やかで美しいメロディが魅力。

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9 ベッリーニ 《夢遊病の娘》

揮:エヴェリーノ・ピド 演出:メアリー・ジマーマン

演:ナタリー・デセイ、ファン・ディエゴ・フローレス、ミケーレ・ペルトゥージ

上映時間:2時間51分

MET上演日:2009年3月21日

イタリア人の作曲家ベッリーニによるオペラで、美しいメロディが全編通して溢れる明るい作品。 もともとのストーリーは結婚を控えた夢遊病の花嫁の行動が、村人に、恋人に誤解をされてしまう素朴な喜劇です。演出のメアリー・ジマーマンは本来スイスの村が舞台であるこのオペラを、現代のニューヨークの稽古場に置き換えて演出しており、洗練されたコンテンポラリーな舞台は印象的。フランスの歌姫ナタリー・デセイと、ペルー生まれのファン・ディエゴ・フローレスというゴールデン・コンビで贈る。

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10 ロッシーニ 《ラ・チェネレントラ》

揮:マウリツィオ・ベニーニ 演出:チェーザレ・リエーヴェ

演:エリーナ・ガランチャ、ローレンス・ブラウンリー、シモーネ・アルベルギーニ、アレッサンドロ・コルベリ、ジョン・レリエ

上映時間:3時間19分

MET上演日:2009年5月9日

童話シンデレラの台本をオペラにした、ロッシーニの傑作オペラ。かぼちゃの馬車やガラスの靴などは登場せず、メルヘンティックな仕立てではないが、心優しい娘が王子に見初められて結婚するといったサクセス・ストーリーとして描かれている。ロッシーニならではの軽妙な音楽にのって終始笑いの絶えない楽しいオペラ。美貌のメゾソプラノ、エリーナ・ガランチャが大評判となった舞台。

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メトロポリタン歌劇場創立125周年記念

《オープニング・ガラ》

上映内容:ヴェルディ《椿姫》第二幕、マスネ《マノン》第三幕、R.シュトラウス《カプリッチョ》最終場面

揮:ジェイムズ・レヴァイン、マルコ・アルミリアート、パトリック・サマーズ

演:ルネ・フレミング、ラモン・ヴァルガス、トーマス・ハンプソン、ドゥウェイン・クロフト

上映時間:2時間42分

MET上演日:2008年9月22日

メトロポリタン歌劇場が創立125周年を記念して特別制作した2008‐09シーズンのオープニング・ガラ公演。現代最高の歌姫ルネ・フレミングのために、ジョン・ガリアーノ、クリスチャン・ラクロワ、カール・ラガーフェルドという世界のトップデザイナーが華麗な衣装を手掛けた絢爛豪華な舞台。フレミングならではの3演目を華やかなフルステージで上演した必見のオペラ。


ドキュメンタリー映画 《The Audition ~メトロポリタン歌劇場への扉~》

上映時間:1時間46分

督:スーザン・フロムスキー

作:スーザン・フロムスキー、ピーター・ゲルブ

世界中から何千人もの若く才能ある歌手たちがMETの舞台を夢見て集まる、年に一度の格式あるオーディション。2007年最終選考までの最もドラマティックな一週間の様子を追った感動のドキュメンタリー映画。


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