謎めいた美女マーニーの秘められた過去！ヒッチコックも映画化した心理サスペンスが鬼才作曲家の手で蘇る！
盗みを繰り返す謎の美女マーニー。彼女に惹かれた男が探り当てたショッキングな過去とは？あのヒッチコックが映画化したW・グラハム原作の心理サスペンスを、ジャンルを超えて活躍する鬼才N・ミューリーがオペラ化！冷たくも火花散る音楽が、怯え惑うヒロインの心の襞をすくい取る。美貌と美声のI・レナードは理想のマーニー。映画のようにゾクゾクとリアルなM・メイヤーの演出、50-60年代ファッションを再現するA・フィリップスの衣装も見逃せない。
- 指揮：
- ロバート・スパーノ
- 演出：
- マイケル・メイヤー
- 出演：
- イザベル・レナード、クリストファー・モルトマン、イェスティン・デイヴィーズ、ジャニス・ケリー、デニース・グレイヴス
- 上映時間：
- 2時間55分（休憩1回）
- MET上演日：
- 2018年11月10日
- 言語：
- 英語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《マーニー》のあらすじ
1959年イングランド。謎の美女マーニーに惹かれたハルシオン印刷の社長マークは、彼女の盗癖を承知でマーニーを雇うが、マーニーは会社の金庫からお金を盗んで姿を消してしまう。マークは彼女を探し出して強引に結婚するが、マーニーは心を開かず、新婚旅行でもマークに指一本触れさせない。彼女が精神的なトラウマを抱えていることに気づいたマークは、マーニーの身辺を探らせる。マーニーには一人暮らしの母親がいたが、実はその母親には男性を殺した過去があった。 text by 加藤浩子 キャスト&スタッフ
-
ロバート・スパーノ
Robert Spano
《指揮》
ロバート・スパーノ
Robert Spano
《指揮》
1961年アメリカ生まれ。ヴィヴィッドな音楽作りと同時代ものへの深い理解で知られる。ボストン交響楽団で小澤征爾の助手を務めるなどして研鑽を積み、国際的な活躍を始める。現在まで17シーズンにわたってアトランタ交響楽団の音楽監督を務め、楽団の水準を飛躍的に高めた。ピアニスト、作曲家としても国際的な名声を得ている。LV初登場。
-
マイケル・メイヤー
Michael Mayer
《演出》
マイケル・メイヤー
Michael Mayer
《演出》
アメリカを代表する演出家のひとり。大胆な読み替えで古典を刷新する才能で注目を浴びる。1960年メリーランド州ベセスダ生まれ。2007年『春のめざめ』でトニー賞受賞。12年《リゴレット》でMETにデビュー、60年代のラスベガスに置き換えた新鮮な設定で絶賛された。今シーズンはLV《椿姫》も手がける。
-
イザベル・レナード
Isabel Leonard
《マーニー・エドガー》
イザベル・レナード
Isabel Leonard
《マーニー・エドガー》
メゾソプラノ
深い色あいとコケットリーをたたえた美声、華のある美貌に恵まれた、今もっとも輝く若手メゾ。1982年ニューヨーク生まれ。2007年《ロメオとジュリエット》のステファノ役でオペラの舞台にデビューし、同役でMETにもデビュー。LVもされた14年《セヴィリャの理髪師》ロジーナ役で成功を収めた。今シーズンは《カルメル会修道女の対話》にも出演。
-
クリストファー・モルトマン
Christopher Maltma
《マーク・ラトランド》
クリストファー・モルトマン
Christopher Maltma
《マーク・ラトランド》
バリトン
柔軟で演劇性に富んだ声と抜群の演技力で、20年以上にわたって第一線で活躍を続けるイギリスのバリトン。歌曲や宗教作品にも定評がある。1970年生まれ。97年《ピーター・グライムズ》ネッド・キーン役でロイヤル・オペラにデビュー。METデビューは2005年《ナクソス島のアリアドネ》ハーレクイン役。LVは17-18《コジ・ファン・トゥッテ》など。
-
イェスティン・デイヴィーズ
Iestyn Davies
《テリー・ラトランド》
イェスティン・デイヴィーズ
Iestyn Davies
《テリー・ラトランド》
カウンターテナー
まばゆくも甘美な声でオペラ界の期待を集める、イギリスのカウンターテナー。1979年生まれ。2011年《ロデリンダ》のアヌルフォ役でMETデビュー、LVもされた。世紀のカストラート歌手を主人公にしたブロードウェイ・ミュージカル《ファリネッリと王様》では、ファリネッリの歌声を務めている。LV17-18《皆殺しの天使》にも出演。
-
ジャニス・ケリー
Janis Kelly
《ラトランド夫人》
ジャニス・ケリー
Janis Kelly
《ラトランド夫人》
ソプラノ
心に響く優美な声、「歌う女優」と称される抜群の演技力で多くの舞台にひっぱりだこの、スコットランドのソプラノ。1980年代よりイングリッシュ・ナショナル・オペラで活躍。初演ものを任されることも多い。METデビューとなった《ニクソン・イン・チャイナ》（2011年）はLVもされ、センセーショナルな成功を収めた。
-
デニース・グレイヴス
Denyce Graves
《マーニーの母》
デニース・グレイヴス
Denyce Graves
《マーニーの母》
メゾソプラノ
官能的な声と圧倒的なステージプレゼンスを併せ持つメゾソプラノ。1964年ワシントン生まれ。1995年《カルメン》のヒロインでMETにデビューし、大成功を収める。アメリカでは9.11アメリカ同時多発テロ事件の追悼式典で歌ったり、クリントン元大統領と共演するなど華やかな話題にも事欠かない。
