建替え計画について

今回の建替えの主眼は、歌舞伎の殿堂「歌舞伎座」の継承です。
歌舞伎というかけがえのない、日本の財産を後世に伝えるため、歌舞伎座を建替え、劇場と賃貸オフィスビルを併設した建物を建設する事とし、昨年10月に新築工事を着工しております。

(株)三菱地所設計+隈研吾建築都市設計事務所による共同設計

建築家 隈 研吾
隈研吾建築都市設計事務所
隈研吾

新しい歌舞伎座のテーマは時間の継承にあります。
江戸時代から歌舞伎が積み重ねてきた歴史という時間の継承が大きなコンセプトです。

これまで、事業者である松竹株式会社と株式会社歌舞伎座や、俳優・舞台スタッフと密接な会議を幾度となく行い、様々なご意見を頂きながら、また歌舞伎座の持つ長い歴史性を常に感じながら第五期歌舞伎座として纏めてきました。

全体は歌舞伎座を引き立てる日本建築の美を追求したデザインと致します。劇場部分は瓦屋根、唐破風、欄干等の特徴的な意匠をはじめ、第四期歌舞伎座のデザインを踏襲します。また、劇場外装の飾り金物や、劇場内部の舞台プロセニアムアーチをはじめ、使えるものはなるべく再利用したいと考えます。

劇場の背後に建つ高層部分は、日本の伝統的美学を基調に、劇場と調和したデザインと致します。歌舞伎座を引き立てる背景となるように日本建築の捻子連子(ねりこれんじ)格子をモチーフとし、すっきりとした中に柔らかな陰影のある外装と致します。伝統的な劇場部分と、現代のオフィス空間が必要とする合理性の両立を追及した建物とします。

低層に構える劇場部分と高層のオフィスビル部分の中間には誰でも気軽に入れる交流スペースと日本庭園を設けています。オフィスワーカーのリフレッシュスペースでもあり、地域の人々や東京を訪れる観光客などにとって、魅力的な新しいスポットが銀座の憩いの場所として誕生します。

皆様に親しまれてきた歌舞伎座を次世代まで伝え、銀座の街並みと調和し、末永く東京の顔となるような建物を目指します。

紹介映像

銀座のランドマークとして皆さまに愛され、歴史と伝統をはぐくんできた歌舞伎の殿堂・歌舞伎座。
より魅力的に より親しみやすく より多くのみなさまに―
歌舞伎座は、第四期歌舞伎座のデザインを踏襲しながら、新しい時代に合った品位ある劇場に生まれ変わります。

コンセプト

〈その1〉劇場・歌舞伎座を中心とした複合文化拠点の形成

世界で唯一の歌舞伎専用劇場である「歌舞伎座」。新しい建物では、劇場の再生と機能の向上を目指します。また、劇場以外では、歌舞伎を中心とした和の文化を世界に向けて発信するスペースを整備します。

  • 各フロア、各施設のバリアフリー化
  • 客席寸法の改善
  • トイレの増設
  • 歌舞伎文化を啓発するギャラリー施設の設置
  • 伝統文化の交流拠点「(仮称)国際文化交流センター」の整備
  • 学びの場「(仮称)歌舞伎アカデミー」の整備

〈その2〉都市基盤の整備

劇場内部パース

※赤枠をクリックすると大きなサイズの完成予想図がご覧いただけます。

新しい建物は、地下鉄東銀座駅と直結。より便利な空間を整備します。

  • 地下と地上を結ぶ、バリアフリー導線の整備
  • 情報発信拠点の形成
  • 災害時一時避難スペースの整備
  • 防災備蓄倉庫の整備
  • 大型地下駐車場の整備

〈その3〉みどり豊かな都市空間の創出

地上部、屋上部の緑化整備を進めるとともに、道路の環境整備を行い、周辺街路の活性化を狙います。

  • 緑と触れ合う「屋上庭園」の整備
  • 晴海通り・木挽町通り等の緑化整備

〈その4〉環境負荷低減への取り組み

環境に配慮した最先端ビルとして、省エネ化を図ります。

  • 熱を通さないLOW-Eガラスの採用
  • 空調設備等のCO2の排出量削減
  • 太陽光発電、自然換気等の利用

デザイン

劇場空間

新しい歌舞伎座が、その価値を未来へ伝える
劇場は従来通りに低層で構え、日本様式の外観デザインを踏襲。また、高層オフィス部分をセットバックし、劇場とシンメトリーになるよう、空に溶け込む白ラインの格子とガラスを基調とした品位ある端正なデザインとしています。