トップ > 公演情報 > 8月・三越劇場『婦系図(おんなけいず)』

公演情報

チラシ
チケットWeb松竹

婦系図(おんなけいず)

三越劇場
2007年8月10日(金)~29日(水)
※公演は終了いたしました
〈開演〉
昼の部:午前11時30分
夜の部:午後3時30分
※10・13・16・19・21・24・27日は、夜の部の公演はございません。
〈料金・税込〉
全席指定:6,500円
〈チケット〉
好評発売中
出演

お蔦:波乃 久里子
早瀬 主税:風間 杜夫

紅 貴代/高橋 よしこ/立松 昭二/森本 健介/佐堂 克実/勝見 史郎/田口 守/永久保 一男/柳田 豊/石原 舞子/鴫原 桂/瀬戸 摩純/井上 恭太/児玉 真二/鈴木 章生

みどころ

新進のドイツ語学者早瀬主税(風間杜夫)は、相思相愛のお蔦(波乃久里子)と二人で暮らし始めました。二人が所帯をもったことは、主税の恩師酒井俊蔵(柳田豊)には内緒公演であり、かつ、お蔦が柳橋で芸者をしていたということで世間の目も厳しく肩身の狭い思いをしながらも、姉芸者小芳(紅貴代)の助けもあり、二人はつつましくも幸せに暮らしています。

ある日、主税宅に来客がありました。酒井俊蔵の娘妙子(瀬戸摩純)に縁談が持ち上がり、妙子の身辺調査をしているのでした。望んで妙子を嫁に迎えたいといっておきながら、系図調べをすることが、主税には不愉快でなりません。しかも相手先の河野家は、家柄を鼻にかけながらも、その実はかなり乱れた生活をしている家なのでした。

お蔦と主税のささやかな生活は、やがて酒井の知るところとなりました。主税にとって、酒井は不良少年だった主税を更生させ、育て上げてくれた大恩人。「女を捨てるか、俺を捨てるか」酒井の厳しい言葉に、主税は心を決めるのでした・・・。

日陰の暮らしながらも純粋な愛情で結ばれたお蔦と主税。その二人がよせる酒井への深い尊敬。恩師の娘妙子の幸せを願う、主税の兄のような真情・・・。泉鏡花は、俗世間に押しつぶされそうになりながら、命を削ってまで真心を貫き通そうとした人々の姿を描き出しました。

「飯田町早瀬宅」に始まり「本郷薬師縁日」「柳橋柏屋」、御存知「湯島境内」、お蔦が妙子の危機を救う「烏森嬉し野」、主税が河野家の秘密を暴く「馬丁貞造小屋」、お蔦が息をひきとる「めの惣二階座敷」まで五幕七場。洗い上げられた新派の芸をお楽しみください。

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