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新派について

十月花形新派公演『滝の白糸』

記者懇親会の模様

平成22年10月は、花形新派公演と致しまして『滝の白糸』を上演いたします。
新派のレパートリーの中でも指折りの名作に歌舞伎・新派双方の若手が挑む今回の公演。
公演に先立ちまして記者懇親会が行われ、市川春猿、井上恭太、瀬戸摩純、川上彌生、市川笑三郎、市川猿弥が意気込みを語りました。

市川春猿


市川春猿

白糸という役は常々いつか勉強させていただきたいと思っていたお役でしたので、本当にありがたく思っています。全場面に出るのですが、各場にそれぞれいいシーンがあって、女性が持っている様々な心の揺れが具現化されています。ですから女性には非常に共感していただける作品だと思っています。
個人的には、水芸の場面や卯辰橋で髪をほどいて結い直す場面など、白糸が日常当たり前にやっている所作が、観ているととても素敵なのですがさりげなくやらなければならないところが難しいです。そういう技術的な面での不安はありますが、それも見どころの一つだと思ってしっかり稽古して臨みたいです。

井上恭太


井上恭太

欣弥はやはり憧れの役でした。ただこんな年齢でやらせていただけると思っていなかったので、驚きと共に凄いプレッシャーを感じております。欣弥が持っている正義に対するブレの無さや真面目さや芯の強さ、白糸や自分の母親への恩義などを大切にしたいです。特に法廷の場は一番好きな場面ですし、欣弥の見せ場でもあります。
女方さんの相手役は初めてなのですが、一度お稽古させていただいて本当に引き込まれるようでした。新感覚が芽生えつつあります(笑)とにかく、新派に在籍している以上、他の俳優さんには真似できない、自分が生きていなかった時代の台詞回しや空気感を出していたけたらいいですね。

瀬戸摩純


瀬戸摩純

新派の諸先輩方がやってきた桔梗は大役です。でも今回は猿之助一門の皆さんとご一緒するわけですから、前の方がどうこうということはあまり深く考えずに新しいものができればと思っています。
歌舞伎の女方さんとの共演は不思議な感じですが楽しみです。一度春猿さんとお稽古をしたのですが、やはり華やかですし、女優がやるのとは違うなぁと思いました。今はまず所作や言葉遣いを普段から気をつけなければと思っています。現代っぽくならないようにしたいので、ちゃんとした綺麗な日本語を話すように気をつけています。

川上彌生


川上彌生

大筋は一緒でも演じる方によってその都度違うものなので、新派の財産演目と言えどなかなか昔の人がやった通りにというのは難しいです。昔、歌右衛門さんが白糸をなさった時に英つや子さんが撫子をおやりになったのですが、少女のようで大人な、あの雰囲気は見習いたいと思います。
新派の作品に女優ではなく女方さんが出るというのは違和感が無い気がしますね。見慣れている作品でも女方さんが演じるとまた気づく点があるからせいぜい勉強していらっしゃいと師匠(青柳喜伊子)にも言われました。

市川笑三郎


市川笑三郎

今回は女優さんに混じって女を演じなければならないということが想像がつかないですね。自分の中では違和感は感じていないのですが、本当の女性と女同士として会話をしているのがお客様の目にどう映るのか…正直楽しみなところでもあります。
新派にも歌舞伎にもご出演されていた(藤間)紫先生から何度もお話をうかがっていましたので、聞いた話を自分の中でイメージして今回形にしてみたいと思います。「先生がおっしゃっていたのはこれだったのか」ということが見つけられたらなぁと思います。

市川猿弥


市川猿弥

今回の公演は歌舞伎色が強過ぎても新派色が強過ぎでもバランスが悪くなると思うので、そのバランスが上手くとれるところに合わせられればいいですね。歌舞伎独特の韻というか、そういった台詞回しに頼れないので、これから密かに稽古します(笑)
ただ、こういうお芝居は、やってみないと流れがぎこちなくなってしまうと思うので、やってみて形作れればいいと思っています。おのおのでプランを考えて稽古場でそれを出し合って演出家に判断してもらう。皆で稽古する時間を大切にしたいですね。

十月花形新派公演『滝の白糸』は8月31日(火)より絶賛発売中です。
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