小山:ハカセは人の言葉を話す猫で、ハシダンシたちを召喚した立場です。そもそも猫はマイペースなので、自分の言いたいことは言うし、気まぐれで甘えたい時は甘えるし、ほっといてほしいときはツンとするので、そういうところがデフォルメされていて、おもしろいなと思いました。また、永代橋のあたりには地域猫もいたりするので、そこから着想を得たのかと思いますが、地域猫の雰囲気ではなくとても手入れされているいい猫がハカセなので、今後覚えていただけたらうれしいです。
小山:橋の一人一人が今後どうなるのか気になるところですが、僕が一番気にしているのは吾妻橋ですね。浅草ど真ん中にある橋なので。夜はおしゃれでいい感じなんですよ。今回登場したハシダンシ以外にも追加のハシダンシがいるのかどうかも気になりますが、キャラクターたちが魅力的に描かれていますから、いずれにしても楽しみです。
小山:会ったことのないひいじいちゃんですね。自分の知らない時代のことを聞いてみたいですし、どうしてひいばあちゃんと結婚したの? とか色々と聞いてみたいなと。自分がある程度、年を取ってみるとどうしてここに家があるんだろうとか、ルーツをたどるではないですけど、知りたくなるんですよ。ですので、もし召喚できるとしたらひいじいちゃんです。
小山:本当は秘密にしておきたいですが(苦笑)、新宿御苑ですね。春は桜がとてもきれいで、中でもヤマザクラがとても見事なんです。あとは神代植物公園。立派な大木の桜がありまして、これがまたきれいなんです。お花見の時期は、上野なんてとんでもない人の多さで疲れてしまいますが、ちょっと都心から離れたエリアにあるので、のんびりしながら桜を楽しんでいます。ちなみに神代植物公園は、ジンダイアケボノというソメイヨシノよりもピンクの強い桜がありまして、それがこの公園の一番の名物の花なのですが、その横にはアーモンドの花が咲いていて、とてもきれいなんですよ。僕、花が好きなのでいろいろと見て回るんです。ちなみに、新宿御苑は紅葉もきれいなので、オススメですよ。
小山:僕は橋が好きなので、自分が橋ではないのが残念なくらいですが(苦笑)、ハシダンシを召喚する猫・ハカセ役をやらせていただきました。設定がとてもおもしろいと思いますし、ひとつひとつのものに魂があると言いますか、想いが宿ると言いますか……。人間が作ったものだけれど、人が愛着を持って接して、人の役に立って、歴史が積み重なるとそこに何かしらのことが起こるのだと思うとおもしろいなと思います。橋は場合によってはいずれ新しく架け替えられてしまうこともありますが、橋たちも「俺たちだって頑張ってるんだぞ!」みたいな思いがあると想像したからこそ、こんなお話ができたと思うので、とてもおもしろいです。ハシダンシ、ぜひ見守っていただけたらと思います。
※インタビュー内は敬称略です。