新演出・フランス語版

ヴェルディ《ドン・カルロス》

Don Carlos - Verdi 

上映期間
2022年513日(金)~519日(木)

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スペイン宮廷に渦巻く愛と葛藤!壮麗な歴史絵巻に21世紀のスター歌手が集結!

愛する人を奪ったのは実の父だった!義母と息子の許されざる恋の行方は?大航海時代のスペイン宮廷を舞台に、かなわぬ恋、権力者の孤独、政治と宗教、友情などさまざまなテーマを劇的華麗な音楽で描いたヴェルディの歴史絵巻が、初演と同じフランス語5幕版で登場!D・マクヴィカーの壮大な演出と、スイスの俊英P・フラーの美しい瞬間に満ちた流麗な指揮がドラマの大伽藍を築く!M・ポレンザーニ、S・ヨンチェヴァらトップスターの集結も壮観だ。

指揮:
パトリック・フラー
演出:
デイヴィッド・マクヴィカー
出演:
マシュー・ポレンザーニ、ソニア・ヨンチェヴァ、ジェイミー・バートン、エリック・オーウェンズ、エティエンヌ・デュピュイ、ジョン・レリエ
上映時間:
4時間53分(休憩2回)
MET上演日:
2022年3月26日
言語:
フランス語
※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。

《ドン・カルロス》のあらすじ

16世紀のスペイン。王子のドン・カルロスは、フランスの王女エリザベートと婚約していた。フォンテンブローの森で遭遇した2人は一目で恋に落ちるが、エリザベートは新たな講和条約に従って父王フィリップ2世に嫁ぐ。絶望したカルロスは、親友ロドリーグの勧めで新教徒が迫害されているフランドルの統治を望むが、それは父に対する反乱だった。カルロスと妻の仲を疑うフィリップ2世は反逆者カルロスの処分を大審問官に相談し、死罪を言い渡される。さらに大審問官はロドリーグの命を要求し…。  text by 加藤浩子

キャスト&スタッフ

  • パトリック・フラー

    Patrick Furrer

    《指揮》

     

    パトリック・フラー

    Patrick Furrer

    《指揮》

    スイス出身。ピアノと指揮を学んだのち、スイスのバーゼル州立劇場で声楽コーチおよび指揮者としてキャリアをスタートさせる。スイス内外の多くの歌劇場でヴェルディやモーツァルト作品を中心にオペラを指揮するほか、交響楽も多くのオケと研鑽を積んでいる。2011年より音楽スタッフとしてMETに参加。2021年12月に《魔笛》を指揮しMETデビューを果たす。今シーズンは新演出の《ドン・カルロス》で2公演を振り、今後の活躍が期待される。

  • デイヴィッド・マクヴィカー

    David McVicar

    《演出》

     

    デイヴィッド・マクヴィカー

    David McVicar

    《演出》

    台本に即した豪華な演出で高い人気を誇る名演出家。1966年グラスゴー生まれ。2001年《マクベス》《リゴレット》でオペラ演出家としてデビュー。METデビューは09年の《イル・トロヴァトーレ》。他にも17-18《トスカ》をはじめ、多くの作品を手がけている。日本では《トリスタンとイゾルデ》が新国10-11シーズンで上演された。

  • マシュー・ポレンザーニ

    Matthew Polenzani

    《テノール》

     

    マシュー・ポレンザーニ

    Matthew Polenzani

    《テノール》

    ドン・カルロス

    甘く明るくリリカルで心を包む温かみのある声を武器に、王道レパートリーで人気を博しているアメリカのテノール。1968年イリノイ生まれ。97年J・レヴァインに見出されて《ボリス・ゴドゥノフ》クルシュコフ役でMETデビュー。以来20以上の役柄で300以上のMET公演に登場。ウィーン国立歌劇場、スカラ座などヨーロッパの主要歌劇場でも活躍している。

  • ソニア・ヨンチェヴァ

    Sonya Yoncheva

    《ソプラノ》

     

    ソニア・ヨンチェヴァ

    Sonya Yoncheva

    《ソプラノ》

    王妃エリザベート

    美貌と美声、カリスマ性を兼ね備えた現代を代表する歌姫の一人。鈴を鳴らすような涼やかな声、卓越した装飾歌唱でとりわけベルカント作品に力を発揮する。《ドン・カルロス》フランス語版はパリ・オペラ座でも歌った。1981年ブルガリア生まれ。METデビューは2013年《リゴレット》ジルダ役。17-18《トスカ》タイトルロール他LV出演多数。

  • ジェイミー・バートン

    Jamie Barton

    《メゾソプラノ》

     

    ジェイミー・バートン

    Jamie Barton

    《メゾソプラノ》

    エボリ公女

    1981年アメリカ・ジョージア州生まれのメゾソプラノ。2007年のMETオーディションに優勝、09年に《魔笛》の第2の侍女役でMETデビューを果たす。2015年にリチャード・タッカー賞、17年にビバリー・シルズ賞を受賞。LV出演も多く、16-17《ルサルカ》のイェジババ役で強烈なインパクトを残し、18-19《ワルキューレ》フリッカ役の好演も記憶に新しい。《ドン・カルロス》エボリ公女はイタリア語でベルリンとワシントンで歌っており、METでは初披露となる。

  • エリック・オーウェンズ

    Eric Owens

    《バスバリトン》

     

    エリック・オーウェンズ

    Eric Owens

    《バスバリトン》

    国王フィリップ2世

    アメリカを代表するバスバリトン。よく響き厚みのある豊かな美声と人間性あふれる表現力を兼ね備え、司会や解説も得意とする知性派でもある。1970年フィラデルフィア生まれ。「オペラリア」コンクールで優勝。METデビューは2008年《ドクター・アトミック》。19-20《ポーギーとベス》他LVも出演多数。22年METオケで来日予定。

  • エティエンヌ・デュピュイ

    Etienne Dupuis

    《バリトン》

     

    エティエンヌ・デュピュイ

    Etienne Dupuis

    《バリトン》

    ロドリーグ

    明るい響きと柔軟性に富んだ声で世界的に活躍するカナダのバリトン。1979年モントリオール生まれ。ジャズからオペラに転向し、2005年《カルメン》エスカミーリョ役でオペラ・デビュー。METデビューは18年《ラ・ボエーム》のマルチェッロ役。その時ミミ役を演じた夫人のN・カーとのおしどり夫婦ぶりはよく知られている。

  • ジョン・レリエ

    John Relyea

    《バスバリトン》

     

    ジョン・レリエ

    John Relyea

    《バスバリトン》

    大審問官

    深みと色気のある堂々とした美声、豊かな響き、ハンサムな容姿で人気を博すカナダのバスバリトン。1972年バス歌手を父にトロントに生まれる。カーティス音楽院に学び、2003年タッカー賞受賞。METデビューは00年《ラ・チェネレントラ》のアリドーロ役。11年MET来日公演参加。LVは06-07《セヴィリャの理髪師》ドン・バジリオ役など。

タイムテーブル

 

項目 時間
開映前映像 CM&客席映像 約5分
1幕&2幕
本編 ◆オープニング・解説(A・ペレス) 約95分
第1幕&第2幕
休憩 特典映像 ◆インタビュー(M・ポレンザーニ& S・ヨンチェヴァ) 約16分
◆インタビュー(E・オーウェンズ)
◆インタビュー(演出家 D・マクヴィカー)
◆MET音楽監督 Y・ネゼ=セガン オンライントーク映像
休憩 客席映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像 ◆次回作《ランメルモールのルチア》稽古映像(N・シエラ) 約7分
3幕 本編 第3幕 約36分
休憩 特典映像 ◆インタビュー(E・デュピュイ) 約12分
◆インタビュー(美術 C・エドワーズ)
◆ウクライナ慈善コンサート映像
休憩 客席映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像 ◆2021-22シーズン予告 約9分
◆インタビュー(J・バートン)
◆インタビュー(M・ポレンザーニ)
4幕&5幕 本編 第4幕&第5幕 約86分
カーテンコール&クレジット 約7分
開映後上映時間:4時間53分

 

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