アンソニー・デイヴィス《マルコムX》

カジム・アブドラ

Kazem Abdullah

《指揮》

1979年にアメリカ に生まれ、オペラと 交響曲の双方にお いて同世代で最注 目の指揮者の一人。クラリネット奏 者でもあり、指揮はB・ハイティンク やJ・レヴァインの薫陶を受けた。独 ニュルンベルク在住で、2012～17 年に独アーヘン交響楽団音楽監督。 あらゆる様式の音楽への適応力が ある。

ロバート・オハラ

Robert O’Hara

《演出》

豊かな想像力に支えられた表現力あ ふれる舞台で、アメリカで圧倒的な知 名度を誇る劇作家兼演出家。1970年 生まれのアフリカ系アメリカ人で、政 治学を専攻して弁護士になった後に演劇を学び直している。 アフリカ系アメリカ人を主人公に、偏見や人種差別の問題を 扱いながら、前向きに突破する作風に定評がある。2015年に ラムダ文学賞を受賞し、20年にはブロードウェイの『スレイ ブプレイ』でトニー賞最優秀演出賞にノミネート。LV初登場。

ウィル・リバーマン

Will Liverman

《マルコム》

バリトン

黒光りする輝かしい声を色彩豊かに 響かせ、あらゆる感情を描出するア メリカのバリトン。1988年に生まれ、 ジュリアード音楽院で修士号を取 得。《セヴィリャの理髪師》のフィガロなど古典的役柄と並 び、現代作品も鮮やかに歌いこなす。LV21-22《Fire Shut Up in My Bones》では主役を歌って圧倒的な称賛を浴び、2023 年のグラミー賞最優秀オペラ録音賞を受賞。METからビヴァ リー・シルズ・アーティスト賞を贈られた。

リア・ホーキンズ

Leah Hawkins

《ルイーズ／ベティ》

ソプラノ

バネがある声を自在 に制御し、隙のない 表現をするフィラデ ルフィア出身の若 手。ワシントン国立オペラのカフ リッツ若手芸術家育成プログラム で学び、METの若手芸術家育成プロ グラムにも参加。2018-19に《修道女 ア ン ジ ェ リ カ 》で M E T デ ビ ュ ー 。 23-24シーズンはヴェルディ《レク イエム》も歌う。

レイアン・ブライス＝デイヴィス

Raehann Bryce-Davis

《エラ／伝道者》

メゾソプラノ

豊かな声を駆使し、 性格表現に優れた テキサス州出身の メゾソプラノ。1986年生まれで、マ ンハッタン音楽学校等で学んだ後、 数々のコンクールで優勝。2022年に 《 放 蕩 者 の な り ゆ き 》の バ バ 役 で METデビュー。《イル・トロヴァトー レ》のアズチェーナなどイタリア・ オペラでも評価が高い。

マイケル・スムエル

Michael Sumuel

《レジナルド》

バスバリトン

深い精神性を湛えた低声が比類ないテキサ ス州出身のバスバリトン。METナショナル・ カウンシル・オーディションに合格して研 鑽を積んだ後、多くの同様のプログラムで 芸を磨いている。モーツァルトの主要な役柄から現代作品 まで巧みに歌いこなす。2021年に《シンデレラ》でMETデ ビュー。

ビクター・ライアン・ロバートソン

Victor Ryan Robertson

《イライジャ／ストリート》

テノール

叙情的な声による輝かしい歌唱が魅力で、 高音にも長けたジョージア州アトランタ出 身のテノール。《セヴィリャの理髪師》のア ルマヴィーヴァ伯爵を柔軟に歌えるテク ニックと、現代音楽への適応力が共存。《メリー・ウィドウ》 でMETデビューした2017年にはブロードウェイにも進出 した。