新演出

ベッリーニ《清教徒》

I Puritani - Bellini

上映期間:
2026年3月27日(金)~4月2日(木)

※東劇のみ4/9(木)までの2週上映

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33歳で逝った天才ベッリーニの白鳥の歌。固唾をのむ 超難所もL・オロペーサ、L・ブラウンリーの歌で最高の聴き所に

17世紀イングランドにおける、王党派と清教徒の抗争を背景にした大スケールの恋愛物語。33歳で逝ったベッリーニ最後の作品だ。長く優美な旋律と魅惑的なアンサンブルがあふれ、歌手には超絶技巧が問われる。だが、名匠M・アルミリアートの指揮の下、ソプラノの難所「狂乱の場」はL・オロペーサなら、テノールの難所の超高音「F」はL・ブラウンリーなら難なくこなせる。C・エドワーズ演出のシックで美しい舞台もドラマを盛り上げる。

指揮:
マルコ・アルミリアート
演出:
チャールズ・エドワーズ
出演:
リセット・オロペーサ 、ローレンス・ブラウンリー、リカルド・ホセ・リベラ、クリスチャン・ヴァン・ホーン
上映時間:
3時間41分(休憩1回)
MET上演日:
2026/1/10
言語:
イタリア語
※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。

《清教徒》のあらすじ

17世紀半ば、イングランド南西部。議会派(清教徒)の娘エルヴィーラは王党派の騎士アルトゥーロと愛し合い、結婚が許されるが、エルヴィーラの父から娘を与えるといわれていた議会派のリッカルド は納得できない。それでも結婚式の準備は進むが、王妃エンリケッタの護送を目撃したアルトゥーロは、彼女を断頭台行きから救おうと一緒に逃亡。それを知ったエルヴィーラは アルトゥーロに捨てられたと思って正気を失う。その誤解が解けると、今度はアルトゥーロに極刑が宣告され…。

第1幕

1650年頃、イングランドの清教徒の拠点。議会派のリッカルドは婚約者エルヴィーラが王党派アルトゥーロと愛し合っているために婚約を破棄され納得がいかない。エルヴィーラはアルトゥーロとの結婚を許され、祝宴が開かれる。城を訪れたアルトゥーロは、チャールズ王の未亡人エンリケッタ王妃が城に囚われ、まもなく裁判にかけられることを知る。アルトゥーロが王妃を連れて城から脱出しようとすると、リッカルドが立ち塞がる。リッカルドは二人を見逃すが、祝宴の場でアルトゥーロがエンリケッタと共に逃げたことを告げる。裏切られたと信じたエルヴィーラは狂気に襲われる。

第2幕

エルヴィーラは狂気の中でアルトゥーロを慕い続けている。リッカルドはアルトゥーロが議会で死刑判決を受けたと告げる。アルトゥーロを救うように説得されたリッカルドは、エルヴィーラのために立ち上がることを決意する。

第3幕

エルヴィーラの庭園。アルトゥーロは彼女への愛のために再び城へ戻ってくる。兵士たちが彼を逮捕しようとすると、外交官が王党派の敗北と反逆者への赦免の知らせをもたらす。この知らせでエルヴィーラは正気に戻り、アルトゥーロと喜び合う。

作品解説・あらすじ概要執筆:香原斗志(音楽評論家)

キャスト&スタッフ

  • マルコ・アルミリアート

    Marco Armiliato

    《指揮》

     

    マルコ・アルミリアート

    Marco Armiliato

    《指揮》

    楽譜を深く読み、作曲家が込めた意図を細大漏らさず再現できる指揮者。1967年にジェノヴァで生まれ、L・パヴァロッティと共演して注目され、1995年にウィーン国立歌劇場に、続いて1998年、《ラ・ボエーム》でMETデビュー。以後、METでは500公演以上を指揮した。世界中の主要歌劇場や音楽祭の常連で、演奏家が厚い信頼を寄せる。ウィーン国立歌劇場からは名誉会員の称号を贈られている。LV22-23《フェドーラ》や24-25は《ホフマン物語》も名演だった。

  • チャールズ・エドワーズ

    Charles Edwards

    《演出》

     

    チャールズ・エドワーズ

    Charles Edwards

    《演出》

    音楽の色彩感まで舞台上に鮮やかに表現する演出家兼舞台美術家。1965年、英ニューカッスル生まれ。ロンドンで舞台美術を学ぶ。英国ロイヤル・オペラやパリ・オペラ座など主要歌劇場で、数々の舞台の美術を手がけてきた。2019年の英国ロイヤル・オペラ日本公演《ファウスト》の絢爛たる美術も担当。METLVでは21-22の《ドン・カルロス》や22-23の《フェドーラ》など、マクヴィカー演出の壮麗な美術が印象に残る。演出家としては今回がMETデビュー。

  • リセット・オロペーサ

    Lisette Oropesa

    《エルヴィーラ》

     

    リセット・オロペーサ

    Lisette Oropesa

    《エルヴィーラ》

    ソプラノ

    万全のテクニックはもとより、作品に合わせて声の色彩を柔軟に変え、どんな役でも美しさと人間味を調和させるソプラノ。米ルイジアナ州に生まれたキューバ系アメリカ人で、幼少期はフルートに親しみ、大学入学後に声楽を学んだ。2005年、METのナショナル・カウンシル・オーディションで優勝し、22歳でMETデビュー。すでにMETで150回以上歌い、LVは19-20の《マノン》で圧巻の歌唱を披露。近年は欧州の一流劇場に飛ぶ鳥を落とす勢いで進出。

  • ローレンス・ブラウンリー

    Lawrence Brownlee

    《アルトゥーロ》

     

    ローレンス・ブラウンリー

    Lawrence Brownlee

    《アルトゥーロ》

    テノール

    超人的な装飾歌唱、人間離れした超高音を交えて比類なく歌うテノール。1972年、米オハイオ州に生まれ、大学卒業後に声楽を志す。すぐにロッシーニ作品で頭角を現し、METデビューも2007年の《セヴィリアの理髪師》だった。その後、主にベルカント・オペラの役柄で世界中の主要歌劇場で引っ張りだこに。LVにも14-15《セヴィリャの理髪師》、22-23《魔笛》ほか多数登場。難役であればあるほど力を発揮し、アルトゥーロ役の超高音ハイFも容易い。

  • リカルド・ホセ・リベラ

    Ricardo José Rivera

    《リッカルド・フォルト》

     

    リカルド・ホセ・リベラ

    Ricardo José Rivera

    《リッカルド・フォルト》

    バリトン

    べルカント・オペラを主軸に、現代オペラまで幅広く活躍するプエルトリコ出身のバスバリトン。シカゴ・リリック・オペラの育成プログラムに3年間所属したのち、テアトロ・ヌオーヴォ、ヒューストン・グランド・オペラなどに出演し活躍の場を広げている。METデビューはLVもされた今季《アラベッラ》ドミニク役。今回が役デビュー。

  • クリスチャン・ヴァン・ホーン

    Christian Van Horn

    《ジョルジョ・ヴァルトン》

     

    クリスチャン・ヴァン・ホーン

    Christian Van Horn

    《ジョルジョ・ヴァルトン》

    バスバリトン

    高貴な美声と明瞭な響きが魅力のバスバリトン。NYロックヴィル・センターで生まれ、2003年にMETナショナル・カウンシル・オーディションで優勝。08年にザルツブルク音楽祭にデビュー後、バイエルン国立歌劇場に所属した。METデビューは13年の《ファルスタッフ》ピストーラ役で、以後、METの常連になる。LV出演も21-22《ランメルモールのルチア》、24-25の《ホフマン物語》など多数。24年にはMETオーケストラと来日し、《青ひげ公の城》の題名役で喝采を浴びた。

プロフィール執筆:香原斗志(オペラ評論家) 

タイムテーブル

 

 

  項目 時間
  開映前映像 次回作《トリスタンとイゾルデ》予告 約6分
CM&客席映像
1幕 本編 ◆オープニング・解説(A・ペレス) 約81分
第1幕
休憩  特典映像 ◆インタビュー(L・オロペーサ) 約10分
◆インタビュー(演出 C・エドワーズ、指揮 M・アルミリアート)
休憩 舞台転換映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像 ◆次回作《トリスタンとイゾルデ》出演 L・ダーヴィドセン紹介映像 約15分
◆インタビュー(R・J・リベラ&C・V・ホーン)
◆インタビュー(L・ブラウンリー)
2幕・3幕 本編 第2幕&第3幕 約93分
カーテンコール&クレジット 約6分
上映時間:3時間41分