MET初演

ガブリエラ・リーナ・フランク(作詞:ニロ・クルス)《フリーダとディエゴ 最後の夢》

El Último Sueño de Frida y Diego - Gabriela Lena Frank

上映期間:
2026年7月10日(金)~7月16日(木)

※東劇のみ7/23(木)までの2週上映

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《フリーダとディエゴ 最後の夢》に関する最新情報

2026年06月19日
《フリーダとディエゴ 最後の夢》×『Book Café&Bar 十誡』タイアップキャンペーン実施!

冥界からやってきた亡き妻とすごす1日。人間の 根源的な希望を名歌手が深掘りするMET初演の感動作

失った大切な人が目の前に現れたら何を思うか? 主役はメキシコに実在した画家夫婦。夫ディエゴ・リベラのもとに亡き妻フリーダ・カーロが冥界からやってきて、1日だけ愛を確かめ合う。《オルフェオとエウリディーチェ》が逆転した台本に、ピューリッツァー賞作家ニロ・クルスが描き込んだのは、人間の根源的な希望だ。リオ五輪開会式も担当したD・コルカーの演出で、表現力が卓越したC・アルバレスとI・レナードが迫真的に演唱する。

指揮:
ヤニック・ネゼ=セガン
演出:
デボラ・コルカー
出演:
イザベル・レナード、カルロス・アルバレス、ニルス・ヴァンダラー、ガブリエラ・レイエス
上映時間:
2時間36分(休憩1回)
MET上演日:
2026/5/30
言語:
スペイン語
※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。

《フリーダとディエゴ 最後の夢》のあらすじ

1957年、メキシコの 死者の日。妻フリーダ・カーロを亡くして3年、夫ディエゴ・リベラは老いと悲しみにさいなまれ、フリーダとの再会を切望している。一方、フリーダは冥界で苦しみから解放されていたが、死者の番人ラ・カトリーナが、ディエゴの人生の終わりに同行すべきだと主張。フリーダは24時間限定で地上に戻ることにしぶしぶ同意し、2人の画家兼夫婦は感動的な再会を果たす。だが、フリーダには生者に触れてはいけないとうルールが課されていた…。

第1幕

死者の日(ディア・デ・ロス・ムエルトス)、1957年11月2日。画家フリーダ・カーロの死から3年。フリーダの夫ディエゴ・リベラは、村人たちが毎年恒例の儀式のために集まる墓地を訪れる。この儀式は、亡き愛する人々を称え、冥界から呼び戻すためのものだ。ディエゴはフリーダに呼びかけ、自分のもとへ戻るよう懇願する。死者の守護者ラ・カトリーナは冥界ミクトランで、ディエゴを訪ねるようフリーダに呼びかける。フリーダはディエゴが自分を呼んだとは信じようとしないが、カトリーナは、死にゆく夫が冥界へ旅立つ際に付き添うため戻らねばならないと主張する。他の亡霊の説得もあり、生者の世界に戻ることを決意したフリーダに、カトリーナは規則を伝える。訪問は24時間のみ、そして生者に触れてはならないと。

第2幕

フリーダが現世に舞い戻った。ディエゴは抱擁を望むが、フリーダには叶えられない。ディエゴは愛する家「青い家」へフリーダを連れ戻し、フリーダは絵を描こうとするが、もはや物理世界に映る姿がないため、絵の主題である自らの姿を想起することができない。ディエゴはフリーダを慰め、困難な過去を許してほしいと頼む。フリーダがディエゴを抱きしめると、生きていることの痛みが再び襲う。 フリーダが冥界へ戻る時が来た。フリーダと永遠に共にいる最後の望みを託し、ディエゴは冥界の神々に自分も共に行くことを懇願する。冥界の神ミクトランテクトリはディエゴを死者の世界へ導く。死者の魂たちが彼らを迎え入れる中、フリーダとディエゴは冥界で永遠に結ばれる。

作品解説・あらすじ概要執筆:香原斗志(音楽評論家)

キャスト&スタッフ

  • ヤニック・ネゼ=セガン

    Yannick Nézet-Séguin

    《指揮》

     

    ヤニック・ネゼ=セガン

    Yannick Nézet-Séguin

    《指揮》

    歌手からも楽器奏者からも厚く信頼され、彼らと協働して総合芸術としてのオペラの魅力を立体的に表現できる指揮者。1975年生まれのフランス系カナダ人で、指揮のほかピアノ、作曲、室内楽を学び、指揮はC・M・ジュリーニに師事。フィラデルフィア管音楽監督等を歴任後、2018年9月にMET第3代音楽監督に就任。24年にはMETオーケストラを率いて来日し、躍動感あふれる音楽を聴かせた。LV25-26は《フリーダとディエゴ 最後の夢》にも登場する。

  • デボラ・コルカ―

    Deborah Colker

    《演出》

     

    デボラ・コルカ―

    Deborah Colker

    《演出》

    空間をフルに活用し、完璧な構図、身体表現、色彩によりスタイリッシュに見せる演出家兼ダンサー兼振付家。1960年、リオデジャネイロ生まれ。84年から身体表現を考え指導するムーブメントディレクターとして働き、93年に自身のダンスカンパニーを設立。種々のダンスを融合し、2001年にローレンス・オリヴィエ賞を受賞。リオ五輪開会式のムーブメントディレクター兼振付師で、METでは24-25の《アイナダマール》の演出と振付も担当した。

  • イザベル・レナード

    Isabel Leonard

    《フリーダ》

     

    イザベル・レナード

    Isabel Leonard

    《フリーダ》

    メゾソプラノ

    歌も立ち姿も今日的に洗練されているメゾソプラノ。美しいフレージングは常にニュアンスに富む。1982年にNYで生まれ、NYに育った(母方の祖先はアルゼンチン人)。地元のジュリアード音楽院を卒業し、24歳で《ロメオとジュリエット》のステファノ役でMETデビュー。少し陰を帯びた薫り高い声は比類なく、欧州での活躍もめざましい。LV出演も多く、18-19の《カルメル会修道女の対話》、21-22《ナクソス島のアリアドネ》の作曲家役などは圧巻だった。

  • カルロス・アルバレス

    Carlos Álvarez

    《ディエゴ》

     

    カルロス・アルバレス

    Carlos Álvarez

    《ディエゴ》

    バリトン

    渋みのあるエネルギッシュな声で役柄の深部に入り込むバリトン。19667年にスペインのマラガで生まれ、90年にマドリードのサルスエラ劇場で、スペインの国民歌劇サルスエラを歌ってデビュー。ミラノ・スカラ座や英国ロイヤル・オペラ、ウィーン国立歌劇場などを席巻し、96年の《椿姫》ジェルモン役がMETへの初登場。新国立劇場でも《マクベス》と《ジャンニ・スキッキ》を歌った。近年、声による演技力が高まり、役柄が深みを増している。

  • ガブリエラ・レイエス

    Gabriella Reyes

    《カトリーナ》

     

    ガブリエラ・レイエス

    Gabriella Reyes

    《カトリーナ》

    ソプラノ

    リリックで輝かしい声にビブラートが美しくかかった魅惑的なソプラノ。米コネチカット州出身のニカラグア系アメリカ人で、幼少期から教会で歌った。24歳でMETのリンデマン若手芸術家育成プログラムに参加。パンデミック直前まで力を貯えた後、METで披露した《トゥーランドット》のリュー役や《ラ・ボエーム》のムゼッタ役が称賛された。パリ・オペラ座など欧州にも活躍の場を広げている。METLVは23-24の《アマゾンのフロレンシア》が評判に。

  • ニルス・ヴァンダラー

    Nils Wanderer

    《レオナルド》

     

    ニルス・ヴァンダラー

    Nils Wanderer

    《レオナルド》

    カウンターテナー

    美しさの中に暗さを宿した妖艶な声で魅惑するカウンターテナー。ドイツ出身。フランツ・リスト・ワイマール音楽大学で声楽を学び、2022年にベルリン・ドイツ連邦歌唱コンクールで優勝。同年、P・ドミンゴ主宰「オペラリア」でも第2位。短期間に欧米の主要劇場を席巻し、バロックから現代作品まで歌いこなす。25年8月、セイジ・オザワ松本フェスティバルでのブリテン《夏の夜の夢》オーベロン役で強い印象を残した。本公演がMETデビュー。

プロフィール執筆:香原斗志(オペラ評論家) 

タイムテーブル

 

  項目 時間
  開映前映像 CM&客席映像 約6分
1幕 本編 ◆オープニング・解説(A・ブルー) 約58分
第1幕
休憩  特典映像 ◆インタビュー(I・レナ―ド) 約12分
◆インタビュー(G・レイエス&N・ヴァンダラー)
◆インタビュー(演出 D・コルカ―&美術・衣裳デザイン J・ボーサー)
休憩 客席映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像 ◆2026-27新シーズン ラインナップ紹介 約14分
◆インタビュー(作詞 N・クルス&作曲 G・L・フランク&指揮 Y・ネゼ=セガン)
◆インタビュー(C・アルバレス)
2幕 本編 第2幕 約49分
カーテンコール&クレジット 約7分
上映時間:2時間36分