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公演情報

チラシ
チケットWeb松竹

新派名作劇場
『女の一生』

三越劇場
2009年6月6日(土)~26日(金)
※公演は終了いたしました
〈開演時間〉
午前の部:11時30分
午後の部:15時30分
※6・9・12・15・18・21・24・26日は、午後の部の公演はございません。
〈料金・税込〉
全席指定:8,000円
〈チケット〉
4月30日(木)10:00より発売
※三越劇場では5月1日(金)より
関連情報
出演
『女の一生』 六幕

森本 薫:作
戌井 市郎:補綴
大場 正昭:演出

布引 けい:波乃 久里子
堤 栄二:風間 杜夫
堤 章介:安井 昌二
堤 伸太郎:中山 仁
堤 しず:司 葉子

石原 舞子/鴫原 桂/瀬戸 摩純/三原 邦男/鈴木 章生/井上 恭太/鷹西 雅裕

みどころ

恒例となりました三越劇場の新派公演。1月の『太夫さん』に続きまして、6月は森本薫不朽の名作『女の一生』を上演いたします。この作品は、今は亡き日本の大女優・杉村春子によって30年以上に亘り繰り返し上演されてきた作品で、明治の終わりから終戦直後にかけて、激動の時代を強く逞しく生きた布引けいの一生を、不思議な縁で結ばれた堤家を舞台に描かれております。

新派としても初めて取り上げる作品で、主役の布引けいをこの役を念願としていた波乃久里子、けいが密かに思いを寄せた堤家の次男・栄二を新派公演では波乃とのコンビが定評の風間杜夫、夫となる長男・伸太郎をやはり新派には常連の中山仁、亡き堤家当主の妻・しずを新派初登場の司葉子、堤家を支えるしずの義弟・章介を新派の重鎮安井昌二という配役で、円熟した舞台をご覧に入れます。

あらすじ

明治38年(1905年)―日本がようやく近代的な資本主義国の姿をととのえ、同時にその動向が世界の国々と絶ちがたく結びあい、影響し始めた時代である。戦災孤児の境涯にあった布引けい(波乃久里子)が、不思議な縁から拾われて堤家の人となったのは、そんな頃である。

清国との貿易で一家を成した堤家は、しかし、その当主もすでになく、後を継ぐべき息子たちはまだ若く、妻のしず(司葉子)が義弟章介(安井昌二)に助けられながら、困難な時代の一日一日を処していた。

やがてけいは、その闊達な気性を認められて、長男伸太郎(中山仁)の妻となる。息子と、その肩に背負われるべき家を愛するしずの配慮であった。伸太郎は絵を愛し、学問を好んだが、しかし家業を継ぐ意志と意欲に欠けていた。

次男栄二(風間杜夫)に寄せた思慕は断ち切られ、けいは正真正銘堤家の人となる。そして、しずに変わってけいは家の支えとなり、柱となってゆく。担いきれぬほどの重みに耐えながらけいはその「女の一生」を生きるのである。

時は流れて昭和20年・・・。二つの大戦を経る激動の時代を生きて、今、焼け跡の廃虚に佇むけいの姿は、過ぎ去った50余年の月日の、激しさと華やかさを秘めて、哀しい―

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