だれもが感情移入してしまう青春のはかない恋愛悲劇を 歴史に残る名演出のもと究極のキャストで味わう
貧しくても明日を夢見る若い芸術家たちの希望と挫折。だれもの心に残る青春の1ページを、甘美な音楽で描く永遠の定番オペラに、初出演の女性指揮者K=L・ウィルソンが命を吹き込む。19世紀のパリを運んできたようなF・ゼフィレッリのリアルで緻密な舞台に、ミミの清純さと危うさを見事に描くJ・グリゴリアンと、輝かしい声でロドルフォの若さを表すF・デ・トマーゾというこれ以上ない配役。泣かずに見終えるのは難しい。
- 指揮:
- ケリー=リン・ウィルソン
- 演出:
- フランコ・ゼフィレッリ
- 出演:
- ジュリアナ・グリゴリアン、フレディ・デ・トマーゾ 、ハイディ・ストーバー、ルーカス・ミーチェム、ショーン・マイケル・プラム、パク・ジョンミン、ドナルド・マックスウェル
- 上映時間:
- 3時間25分(休憩2回)
- MET上演日:
- 2025/11/8
- 言語:
- イタリア語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《ラ・ボエーム》のあらすじ
1830年ごろのパリ。屋根裏部屋で4人の若者が暮らしている。詩人ロドルフォが1人になったところに、階下に住むお針子ミミがろうそくの火を借りに訪れ、2人はたちまち恋仲に。続いて、クリスマスイヴのカルチェラタンで、画家マルチェッロも元恋人のムゼッタと再会する。だが、ミミは肺病に侵されていた。彼女はロドルフォとの別れを決意し、マルチェッロとムゼッタの仲も壊れる。その後、ムゼッタが不意に屋根裏部屋に連れてきたのは、衰弱しきったミミだった…。 第1幕
19世紀半ばのパリ。詩人ロドルフォは、画家マルチェッロなど3人の仲間と共に、将来を夢見て屋根裏部屋での貧乏生活に耐えている。3人が街へ繰り出して1人残ったロドルフォのもとに、同じ屋根裏に住むお針子ミミが火を借りに来る。ミミが落とした鍵を闇の中で探すうちに手が触れ合い、2人は恋に落ちる。
第2幕
大賑わいのカフェ・モミュス。ロドルフォはミミを仲間たちに紹介する。そこにマルチェッロの昔の恋人ムゼッタが、金持ちの老人と連れ立って登場。昔の恋人の気を惹きたいムゼッタが自分の人気ぶりを歌うと、カフェの騒ぎも最高潮に達する。ムゼッタはマルチェッロたちと合流。勘定は老人払いにしてしまう。
第3幕
パリ郊外の居酒屋前。マルチェッロを訪ねたミミが「ロドルフォが嫉妬深いので別れるしかない」と訴える。だがロドルフォの本意は「貧しい我が身では薬も買えない」と、不治の病にかかったミミを案じての別れだった。ロドルフォはミミと回想に浸り、マルチェッロはムゼッタの浮気を罵りつつ、2組のカップルは共に別れへ…。
第4幕
男たちは再び屋根裏部屋の共同生活へ。一同陽気に騒いでいると、ムゼッタが体の弱ったミミを連れてくる。抱きかかえて部屋に上げ、皆は治療のための工面を図る。ロドルフォとミミは最初の出会いに思いを馳せるが、ミミは咳の発作に襲われ、皆が戻った後に息を引き取る。
作品解説・あらすじ概要執筆:香原斗志(音楽評論家)
キャスト&スタッフ
プロフィール執筆:香原斗志(オペラ評論家)



































