
HDカメラで撮影した歌舞伎の舞台公演を、スクリーンでのデジタル上映で楽しんでいただく新しい観劇空間です。
400年以上の歴史を持ち様々な時代を経て、今や日本を代表する舞台芸術と称されるまでに発展した歌舞伎。松竹は、1895年の創業以来110余年の間一貫して歌舞伎を始めとする演劇の発展に力を尽くしてまいりました。また、同時に1920年に松竹キネマ合名社を創立して以来、日本における映画製作・配給・興行においても大きな役割を担ってまいりました。芸術の側面のみならず大きな娯楽である『歌舞伎』と『映画』、その両者を長い間手がけてきた松竹がその間に蓄積して来た経験とノウハウを駆使して生み出したのが、このシネマ歌舞伎です。
歌舞伎芝居の持つ本来の面白さ、美しさ、そして心を打つ感動の場面の数々を分かりやすく、身近に感じて頂けないかとの願いを込めてシネマ歌舞伎への取り組みを始め、2005年1月には第一弾『野田版 鼠小僧』を公開。当時は珍しいデジタルシネマを使った映画以外のコンテンツとして、また『デジタル』と『歌舞伎』という一見相反する要素の組み合わせに大きな反響を呼びました。
シネマ歌舞伎の最大の特徴は、映画館という共有空間の中で大スクリーンの歌舞伎を鑑賞する「感動」、そして「豪華な顔合わせ」と言えましょう。俳優、衣裳、舞台面など歌舞伎「美」を、手が届くほど身近に感じて頂き、また実力派俳優の豪華な顔合わせをお楽しみ頂けます。2005年の公開以来、日本を代表する映画界の巨匠山田洋次監督作『人情噺文七元結』『連獅子』や、中国での撮影を行った特別篇『牡丹亭』などの公開をも行い、多くのお客様に鑑賞していただき、今では10作を超えるラインナップになっております。
東京の歌舞伎の拠点、歌舞伎座は2010年4月に建て替えのために一旦クローズ致します。今、その日に向けたカウントダウンも日々進んでおります。
我々は、その歌舞伎座建て替え期間中にも、日本の各地の皆様により歌舞伎を身近に楽しんで頂けますよう、シネマ歌舞伎をお届けして参りたいと考えております。
松竹株式会社