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シネマ歌舞伎20周年企画【前田航基のシネマ歌舞伎試写室vol.9】『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』

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シネマ歌舞伎20周年アンバサダー前田航基さんが、俳優として、シネマ歌舞伎初心者として、独自の視点でシネマ歌舞伎の魅力をアピールする連載企画【前田航基のシネマ歌舞伎試写室】。

今回は、12月5日(金)上映開始の《月イチ歌舞伎》『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』を、全国上映より一足先に視聴していただきました!

(以下前田航基さんよりコメント全文)
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みなさんこんにちは。
紅葉が終盤を迎えて、空を埋めた赤や黄が、今度は道を染め上げて、寒空につい俯いてしまいそうになる心を鼓舞してくれる今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか?

さて、今月の前田航基のシネマ歌舞伎試写室です!
今月は『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』で御座います。

いつもはあらすじに感想を添えさせていただくスタイルでしたが、今回は大まかな設定だけでご紹介致します。

と言うのも『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』
歌舞伎は歌舞伎でも歌舞伎NEXTとして上演された作品なので、観ていただければセリフは分かるし、話も分かる。
僕の拙い言葉で、それもあらすじで物語をお伝えするなんて恐れ多い。。

あの超人気劇団、「劇団☆新感線」で人々を沸かせて来た、中島かずきさんの脚本でいのうえひでのりさんが演出を手掛けられた本作。

スピード感と迫力は本家さながら。
そこに歌舞伎の持つ厳かな空気と歴史ある迫力、重厚さが掛け合わさっていて、息をつく暇もありません。
本編は3時間を超える超大作ですが、本当にあっという間に感じられ、濃厚な物語と圧巻の殺陣、圧倒される見得に大満足でした!

どんなお話なのか、少しだけお伝えします。

蝦夷を統一しようとする帝の軍、それに抗う蝦夷の民たち。
そんな大戦の中で出会い、互いを認め合った2人の漢。
色んな思惑が入り乱れる戦乱の中で、共に運命に飲み込まれんと抗い、踠(もが)く2人を待つ結末とは。。

そんな2人の男、「阿弖流為」を松本幸四郎(公演当時・七代目市川染五郎)さんが、「坂上田村麻呂」を中村勘九郎さんが演じられ、2人の運命と密に交錯する女性「立烏帽子/鈴鹿」を中村七之助さんが演じられます。

勿論ラストは堪らないし、それ以外にもずっと釘付けなのですが、強いて一番好きなところをあげるなら、2人がお互いを初めて認め合う、二本の花道で向き合うシーンは、羽ばたけるほど鳥肌が立ちました。

シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』は12月5日〜12月11日まで(東劇は延長あり)全国の映画館で上映されます!

是非劇場でご覧下さい!
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皆様のご来場を心よりお待ちしております。