<第32弾>
沓手鳥孤城落月/楊貴妃(ほととぎすこじょうのらくげつ/ようきひ)
坂東玉三郎が演じる、強く・美しい二人の女性の物語
『沓手鳥孤城落月/楊貴妃』作品紹介


「沓手鳥孤城落月」
豊臣家最期に直面する淀の方と息子秀頼の強い絆
大坂夏の陣、大阪城は徳川家康に攻められ落城寸前であった。大阪方の大将・秀頼の母・淀の方は、秀頼に嫁いだ家康の孫・千姫が城から連れ出されようとするところに出くわし毅然と阻止する。そんな中、いよいよ徳川方の軍勢が間近に迫り、城内は炎に包まれ乱戦となる。糒庫(ほしいぐら)へと避難した淀の方は、千姫が混乱に乗じて城から逃げ出したことを知り、怒りのあまり錯乱してしまう。
正気を失った母の姿を見た秀頼は、母を殺して自害しようとするが、豊臣家のために降伏するよう勧められ、涙ながらに開城を決意するのだった。
落城の混乱の中においてもつらぬかれる母子の愛を綴る坪内逍遙の名作にご期待ください。
「楊貴妃」
悲運の美女・楊貴妃と皇帝が誓った永遠の愛
中国の唐の時代、亡くなった楊貴妃への思いが忘れられない玄宗皇帝は、楊貴妃の魂を探すように方士に命じた。方士が蓬莱山の宮殿で楊貴妃の魂を呼び出すと、在りし日の美しい姿で現れる。楊貴妃は永遠の愛を誓い合った皇帝との思い出の数々を思い返しながら舞うのだった。
人気作家・夢枕獏が坂東玉三郎のために書き下ろした夢幻の境地へ誘う美しい舞踊をご堪能ください。
生まれた国も時代も異なる、壮絶な運命を背負った二人の女性の物語が、「孤城落月」では坪内逍遥の脚本による新歌舞伎で、「楊貴妃」では幻想的な舞踊で描かれております。
私も編集・監修として作品づくりに参加しました。舞台とはまた違った映像作品の特性を生かして、より濃密に二人の女性の物語が浮き彫りになるようにと考えました。
作品をより深く理解し、また十分にお楽しみ頂けるよう、深淵な空気が漂う京都・樂家の茶室や歌舞伎座の中などで撮影した特別映像も収録しております。
シネマ歌舞伎ならではの世界を是非映画館でご覧くださいませ。
坂東 玉三郎
本作品は「シネマ歌舞伎イヤホンガイド」アプリ対応作品です。
使用料:500円(税込・1作品1回のご使用につき)
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『沓手鳥孤城落月/楊貴妃』予告動画
上映劇場・上映スケジュール
只今『沓手鳥孤城落月/楊貴妃』の上映スケジュールは決まっておりません。
料金
一般料金 2,200円(税込) 学生・小人 1,500円(税込)
※特別興行につきサービスデー、レディースデーなど各種割引料金の設定はございません
※障がい者の方の鑑賞料金については、対応が異なりますので各映画館にお問い合わせください