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8/12 夏の体験ワークショップ レポート

8月12日(火)歌舞伎座稽古場にて、こども歌舞伎スクール「寺子屋」の体験ワークショップが開催され、小学1~4年生の児童約40名が集まりました。

 

 

ワークショップは、二部制で行われました。

 

第一部では、寺子屋指導講師による、こども歌舞伎スクール「寺子屋」の実際のお稽古に少し触れていただきました。

 

礼儀作法・立ち座りなどの所作・腹式呼吸を使った発声の基礎、そしてこのスクールの名前にもなっている、『菅原伝授手習鑑』「寺子屋」の子役の台詞も学び、実践的な歌舞伎子役の発声にも触れるなどの体験をしていただきました。

 

 

続く第二部の歌舞伎ワークショップでは、ゲスト講師として片岡愛之助さんが登場しました。

寺子屋のポスターにもご登場いただいた愛之助さんの歌舞伎人生は、子役としての出演から始まりました。

その後、ご縁があって歌舞伎の世界に入り、現在は片岡秀太郎さんの養子となり、ご存知の通り人気花形俳優として活躍されていらっしゃいます。

 

 

愛之助さんからは、

 

「私も、皆さんと同じように、歌舞伎の家でなく普通の家に生まれて、歌舞伎の世界に入れていただきました。僕たちの世代、さらにもっと下の世代の方たちが育っていかないと歌舞伎は続かないと思います。本日は短い時間ではございますが、みなさん一緒に楽しみましょう。」

とのご挨拶。

 

 

愛之助さんに会うのを楽しみにしていた、受講者たちは目をきらきらとさせ、ご挨拶に聴き入りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて、在校生である寺子屋1期生のうち、10名による「外郎売」の発表が行われ、4か月間の成果を披露しました。

 

 

初めてのたくさんの観客の前での発表でしたが、臆することなく、立派に発表していた姿には、皆さんの成長ぶりに事務局も感動してしまいました・・・!!

 

 

 

愛之助さんから「みんなよく覚えたね、こんなに長い台詞を全く噛まずに、鮮やかに!こういうお子様たちがたくさん出てきてくれたこと、とても嬉しく思っております。素晴らしい外郎売でした。」とご講評をいただきました。

 

 

 

その後、愛之助さんへ、子役時代のお話を伺いました。

 

子役時代、特に印象的だったのは、「白塗り」「女方」「舞台転換」だったそうで、こども心に歌舞伎の世界に興味を持ったそうです。

 

そして、9歳で片岡秀太郎さんからお声掛けがあり、「片岡千代丸」として歌舞伎役者としてのスタートをきりました。

 

愛之助さんの子役時代は「歌舞伎の舞台の時だけ、(その役の)お稽古をつけていくだけなので、こども歌舞伎スクール寺子屋のように普段から歌舞伎子役のお稽古をすることはありませんでした」とのこと。

 

印象に残っているお役は、『加羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』の鶴千代(つるちよ)役で、六世歌右衛門さんとの共演で、とても緊張感のある舞台だったそうです。

 

受講生や在校生へ、「お芝居を好きでいるということが大事で、上手になる一番の近道。いろいろな人のお芝居を楽しんで観て、突き進んでもらえれば」と応援メッセージをいただきました。

 

 

 

その後、愛之助さんへの質問コーナーや、『毛谷村(けやむら)』の中に登場する見得を愛之助さんに教えていただく見得体験など、歌舞伎のおもしろさを教えていただきました。

 

 

直接、愛之助さんに「見得」を教えていただき、とても嬉しそうにしているこどもたちの姿が印象的でした。

 

 

 

 

 

短時間ではあるものの、濃厚な歌舞伎体験をしたこどもたちの高揚感の中、ワークショップは終了となりました。

ご参加いただきました受講生、保護者の皆様、本当にありがとうございました!!

 

 

寺子屋第二期生の募集は、今冬開始予定です。詳細は11月上旬に発表予定でございます。

今後とも、寺子屋をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

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