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中学部門歌舞伎コース 令和四年度成果披露発表会「木挽町わかば座」を開催しました!

 2023年3月26日(日)、歌舞伎座ギャラリーの木挽町ホールにて、令和四年度中学部門成果披露発表会「木挽町わかば座」を開催しました。今回は、歌舞伎演技部門・統括講師の中村梅玉先生、中村雀右衛門先生ご監修のもと、歌舞伎コースの生徒たちが「立廻りの基礎 『競春若葉功(きそうはるわかばのいさおし)』」と『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』を上演しました。

 

 

 「立廻りの基礎」では、中学二年生、一年生が、「立廻り」のお稽古を通して学んだ成果を発表しました。『競春若葉功』は今回の発表会のためにつくられた一幕で、場面を変えた全四景の構成です。第一景から第三景では、3組に分かれた生徒たちが、それぞれ雰囲気の異なる立廻りの場面を披露しました。最後の第四景では、全員が舞台上に集まり、だんまりの場面となり、歌舞伎らしい立廻りと全員の見得で幕となりました。

 

 歌舞伎の古典演目の課題として取り組んだ『寿曽我対面』は、歌舞伎の様式美にあふれた作品です。貫禄が求められる工藤、血気盛んで荒事らしい五郎、和事の柔らかみを表現する十郎、訛のあるせりふでおかしみを見せる朝比奈をはじめ、歌舞伎に登場するさまざまな役柄がそろいます。決められた動きを綺麗に見せながら、感情を表現する五郎・十郎、そしてほとんどの役柄では、せりふだけで役の個性や心情を表現しなければならない作品に、悩みながらお稽古に取り組んできた生徒たち。自分が演じる役の立場や気持ちを意識しながら、難しいせりふ回しや感情の表現を、精一杯披露しました。

 

 

 

 最後は3月で卒業となった中学三年生を中心に、出演者全員でそろって三方礼をし、客席で見守ってくださっている保護者の方々や見に来ていただいた皆様、お世話になった先生方、スタッフの方々に感謝の気持ちを伝えると、生徒たちの成長と熱演に、温かい拍手が送られました。

 

 

 今回も、ご指導いただいた先生方、音楽家の皆様、狂言作者や附打、大道具、小道具、衣裳、照明など、数多くのスタッフの皆様にご協力いただき、無事に「木挽町わかば座」を開催することができました。また、後見として歌舞伎コース卒業生の4人もサポートに加わっていただきました。ご協力いただいた皆様に、この場をもちまして感謝申し上げます。

 これからも「木挽町わかば座」を通して、歌舞伎の魅力を伝えられるよう邁進していきます!来年の「木挽町わかば座」も応援のほど、よろしくお願いいたします。

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