《アクナーテン》現地メディア評

2020年2月13日 木曜日

観客の心をつかんで離さない公演。主役を演じたアンソニー・ロス・コスタンゾは、完全に役柄を自分のものにしている。きらめくような高音にとろけるような響き。深みのある声のメゾソプラノ、ジャナイ・ブリッジスは、ネフェルティティ役でMETデビューし幸先の良いスタートを切った。今作でMETデビューを飾った指揮者カレン・カメンセックは、この音楽ならではの、さざめきや淀みない流れ、そしてじわじわと寄せる緊迫感で会場を満たした。— New York Times 

 

METの大勝利。演出家のフェリム・マクダーモットは、カウンターテナーのアンソニー・ロス・コスタンゾに音楽の神を見出した。オールマイティーなMET合唱の歌唱は圧巻だ。言葉を失うほど見事な公演。 — Observer

 

きらびやかな公演。これはグラス初期の傑作で、心のあらゆるひび割れに流れ込み、ささくれ立った一日の神経をなだめ、激しい勢いの潮に流される気持ちをすくい上げてくれる。今作でMETデビューしたジャナイ・ブリッジスは、観客にもっともっと聞かせてほしいと思わせる歌唱を披露した。 — New York Magazine

 

 

 

完全に心を奪われる作品。魅惑的で綿密に練られたマクダーモットの演出版は、音楽をビジュアルで表現した。最も個性的で独創的な舞台効果は、ジャグリング振付師ショーン・ギャンディーニの振り付けによる12人のジャグラーの活躍だ。彼らはボールを、リズミカルに、息を呑むほど音楽にぴったり合わせて投げ、たなびくようにフワフワと浮かぶグラスの音楽を舞台上に描き出した。今作は深い共感を誘うが、それは題名役を演じたコスタンゾの心を奪う演唱が原動力となっていた。国王陛下万歳。— Wall Street Journal

 

 

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