• お知らせ
  • 大阪松竹座10月公演 「五耀會」の 取材会を行いました!

お知らせ

2017.09.26

大阪松竹座10月公演 「五耀會」の 取材会を行いました!

10月7日に開催される、大阪松竹座第四回「五耀會」の開催に向け、西川箕乃助、花柳寿楽、花柳基、藤間蘭黄、
山村友五郎が5年ぶりとなる公演に向けた思いを語りました。


news_131217.jpg
冒頭に箕乃助は、「習い事としてだけでなく、鑑賞していただく舞台を提供できる舞踊をやりたかった」と発足当時の思いを振り返り、「日本舞踊は歌舞伎舞踊が元になっておりますので、歌舞伎らしい演目が中心となってくるなか、日本舞踊家の立ち位置はどこにあるのかということを常に自問自答しながら活動してまいりました。そこで、今回は日本舞踊らしさをご覧いただける作品を揃えました」と、今回の公演の特徴を語りました。

news_131217.jpg ― それぞれの作品について
それぞれの作品について、箕乃助は、「父が50代の頃に作った『夢の富』という、歌舞伎所作をベースにした日本舞踊家のための作品を踊ります」。寿楽は、「私が踊る『夢の跡』は、芭蕉の句にもある、弁慶の立ち往生で知られる衣川の合戦をテーマにした作品です。芭蕉で始まり、途中、義経や弁慶を演じ分けながら、また芭蕉に戻る。日本舞踊らしい素踊りの作品になっております」と二人が語ると、続く基は、今回自身の作品がないことから、「いかに自分の存在感を出すかというのが今回の基の妙義といいますか…」と会場の笑いを誘いながら「見終わった後に“五耀會いいね”といっていただけるよう、謙虚に努めたいと思っております」と公演に臨む思いを述べました。 蘭黄は、「『鏡』という作品で、箕乃助さん、基さんと一緒に踊らせていただきます。この作品は祖母が渥美清太郎先生に書き下ろしてもらった作品ですが、初演時、あえて客席から見て振付た作品ですので、お客様に楽しんでいただける工夫が随所にされている作品ではないかと思います」。 news_131217.jpg
最後に友五郎は、「5人で踊る『新曲浦島』は、母の振付なのですが、友五郎襲名の際にも踊らせていただいた大切な作品です。今回もより一層5人で力を合わせてさせていただきます。そして、もう一つの『座敷舞道成寺』は、大阪では初めて着流しで踊らせていただこうと思っております」と見どころを話しました。

― “日本舞踊”と“歌舞伎舞踊”の違い
たびたび会話にでる“歌舞伎舞踊”と“日本舞踊”の違いとは何かという話になると、「(一番の違いとしては)日本舞踊だと誰が踊るかではなく“どんな踊りの曲であるか”ということが重要」と蘭黄。寿楽は、「“習うなら日本舞踊、観に行くなら歌舞伎”ではなくて、“舞踊公演もいいじゃないか”と言ってもらえるようになろうと、みんな模索しているのではないか」と心の内を明かしました。 news_131217.jpg

― いずれは海外公演も
結成から9年になる五耀會の今後の活動について、「活動の場が日本のみならず海外にも広がってきていて、いずれ本格的な海外公演もできたらと夢を語っています」と箕乃助が話すと、「(昨年、初の海外公演を行った感触として)日本人の持つ自然観や精神性の高さは、海外へ日本舞踊を発信する際の一つの魅力なのではないかと思いました」という基。一方で、自身の活動で海外から戻ったばかりの蘭黄は、「課題だと思ったのは、“日本舞踊”というジャンル名が“Japanese Dance”等に訳され、能や歌舞伎に比べて曖昧。ローマ字書きの“NIHON BUYO”をもっと認知してもらわないと、このジャンルとして世界的に確立ができにくいのかなと感じました」と述べました。
news_131217.jpg 「(五耀會のような異なる流派の方々が集まっている会は)他にはあまり無いと思います。だから解散しないようにしないと」。「大阪には(舞台と客席が)すごく身近に感じていただける街の風土っていうのがあると思うんですね。“あぁ、観に来てよかったね。楽しかったね。”って言っていただける公演にしたい」と笑顔で締めくくりました。

「五耀會」は10月7日(土)14時からの開催です。
日本舞踊の魅力を存分に味わっていただける公演に、どうぞご期待ください。


arrow03.png大阪松竹座10月 第四回 伝統・伝承・日本舞踊「五耀會」の公演情報はこちらをご覧ください。