俳優・海宝直人さん登壇!《フィガロの結婚》東劇トークイベントレポート
現在、絶賛“開演”中の 2024-25シーズンで6月5日(木)まで全国にて公開されている《フィガロの結婚》の上映を記念し、東劇にて海宝直人さんのトークイベント付き上映が実施されました!
『ライオンキング』や『レ・ミゼラブル』『アナスタシア』『ミス・サイゴン』など人気舞台に出演し、舞台やヴォーカリストとしての音楽活動の他、映画『リトル・マーメイド』『ウィキッド ふたりの魔女』といった話題作の日本語吹替キャストを務めるなど、幅広い分野で活躍している海宝直人さん。そんな海宝さんのトークイベントということもあり、多くのファンが来場し会場が熱気に包まれた。
実際にニューヨークのメトロポリタン歌劇場に訪れたことがあり、『ライオンキング』の演出家ジュリー・テイモア演出の《魔笛》について「熱量も高く活気がある雰囲気で、『ライオンキング』に通じるパペットなども楽しめた」とエピソードを語り、トークが始まった。
音楽劇『ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』でダ・ポンテ役を演じた海宝さんは、今作の台本作家ダ・ポンテの印象について、「とてもツイていない、すごく不運な人。でもコンプレックスを抱えながらも喝采を浴びることをエネルギーにしており、ドラマチックで数奇な人生を生きた人。良いタイミングを逃しながらも、イタリアやオペラについての愛に溢れている人物で、愛すべき人物だったんだろう。」と熱く語った。今回の《フィガロの結婚》での印象に残ったシーンは?という質問には、「セットが回転しながら、登場人物にフォーカスしていくオープニングからすごく引き込まれた。」と廻り舞台を活用した演出に感激した様子。歌手陣については、「始点が聴こえないまま、天井から歌声が降ってくる様な歌声はどうやって出しているんだろうと、家でも練習した(笑)。」と、伯爵夫人役のフェデリカ・ロンバルディが歌うアリアに感動した様子で、真似をして歌声も披露した。また、「オペラは生の歌声なので、最後まで音を出し続けないと聴こえなくなってしまう。演出でも、色んな解釈があるところもオペラの魅力。」と語り、「演者の表情や仕草を間近で観られ、幕間のインタビューや舞台転換が観られるのはライブビューイングの魅力。」とMETライブビューイングについても語った。フォトセッションでも会場のファンににこやかに手を振り、トークイベントは終了となった。