モーツァルト《フィガロの結婚》
Le nozze di Figaro - Mozart
上映期間:
2025年5月30日(金)~6月5日(木)
※東劇のみ6/12(木)までの2週上映
タイムテーブルはこちら伯爵の魔の手から愛する人を守るフィガロの奮闘!モーツァルトの天上の音楽が導く、幸福度120パーセントの人間讃歌!
愛するスザンナを雇い主の伯爵に狙われた従僕フィガロの計画とは?結婚式当日の恋と仕返しをめぐるドタバタ騒動を極上の音楽で描いて不滅の人気を誇るモーツァルトの大傑作!気鋭のメゾS=L・ピアース歌う〈恋とはどんなものかしら〉、声も姿も美しいF・ロンバルディ扮する伯爵夫人の〈赦し〉は必聴。映画のようにクラシカルなR・エアの演出、歌心に満ちたモーツァルトで称賛を浴びるJ・マルヴィッツの指揮は理想の組み合わせ。最高の人間讃歌、それが《フィガロの結婚》だ!
- 指揮:
- ヨアナ・マルヴィッツ
- 演出:
- リチャード・エア
- 出演:
- フェデリカ・ロンバルディ、オルガ・クルチンスカ、サン=リー・ピアース、エリザベス・ビショップ、ジョシュア・ホプキンス、マイケル・スムエル、マウリツィオ・ムラーロ
- 上映時間:
- 3時間39分(休憩1回)
- MET上演日:
- 2025/4/26
- 言語:
- イタリア語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《フィガロの結婚》のあらすじ

第1幕
伯爵の従僕フィガロと伯爵夫人の侍女スザンナは結婚目前。だが伯爵はスザンナに横恋慕し、以前廃止した初夜権を復活させようと目論んでいる。一方、女中頭のマルチェリーナはフィガロに気があり、フィガロにお金を貸す代わりに返済できないときは自分と結婚するという証文を持っている。マルチェリーナの昔の恋人バルトロは、かつて伯爵夫人との結婚を目論んでいたがフィガロに邪魔されたことを恨みに思っているので、仕返しができるとマルチェリーナを後押しする。
小姓ケルビーノがスザンナのもとに現れる。庭師の娘バルバリーナといるところを伯爵に見られてクビにされてしまったので、伯爵夫人に取りなしてほしいと頼みにきたのだ。しかしそこへ伯爵がやってくる。ケルビーノは慌てて椅子の陰に隠れ、それを知らない伯爵はスザンナを口説く。だがケルビーノに聞かれていることに気付いた伯爵は、彼を許す代わりに軍隊行きを命じる。
第2幕
伯爵夫人は夫の気持ちが離れてしまったことを嘆いている。そこへスザンナとケルビーノが現れ、伯爵を懲らしめる計画を伝える。スザンナの名前で伯爵を呼び出し、女装したケルビーノと密会させてその場を取り押さえようというものだ。だがそこへ伯爵が現れて一同は大慌て。ケルビーノを隣の部屋に隠した伯爵夫人の慌てぶりに、伯爵は疑いを持つ。だが隣の部屋に続く扉を開けると、そこにはスザンナが。スザンナが隙を見てケルビーノと入れ替わり、彼を逃がしていたのだ。伯爵は夫人に謝罪し、夫人は夫を許す。
マルチェリーナとバルトロが伯爵のもとを訪れ、証文が有効か訴訟を起こすと訴える。伯爵は結婚式の前に裁判を行うと宣言する。
第3幕
マルチェリーナは裁判で負けたフィガロに結婚を迫る。だがフィガロは幼いころに盗賊に攫われたバルトロとマルチェリーナの息子だった。親子は再会を喜び、バルトロとマルチェリーナはフィガロたちと一緒に結婚式を挙げることになる。
スザンナは伯爵夫人に新たな計画を持ちかける。スザンナの名前で伯爵を呼び出して、スザンナに扮した伯爵夫人が逢瀬をするというものだ。この計画はフィガロも知らない。
結婚式の準備中、女装したケルビーノが紛れ込んでいるが正体がバレてしまう。伯爵は怒るが、以前から口説いていたバルバリーナが「愛してくれるならなんでも欲しいものを与える」という伯爵の言葉を持ち出し、ケルビーノを望むので伯爵は仕方なく願いを叶える。
老若2組の結婚式が行われ、幕。
第4幕
フィガロはスザンナと伯爵の逢瀬を知り、計画とは思わず激怒。物陰で二人を待ち伏せするが、伯爵夫人の変装をしたスザンナに会って計画を理解する。そこへ伯爵がスザンナに扮した伯爵夫人とはぐれてやってくるので、フィガロは「伯爵夫人」を口説いてみせる。怒った伯爵は人々を集め、皆の前で浮気を糾弾する。しかし本物の伯爵夫人が登場、すべてを理解した伯爵は夫人に許しを乞い、人々は伯爵夫妻を称える。
作品解説・あらすじ概要執筆:加藤浩子(音楽評論家)
キャスト&スタッフ
プロフィール執筆:香原斗志(オペラ評論家)