戦いと愛憎に翻弄される恋人たちの悲恋!古代エジプトを舞台に、ヴェルディの円熟の音楽が彩る「オペラのなかのオペラ」を新演出で!
敵国エジプトの将軍ラダメスと恋に落ちたエチオピア王女アイーダ!恋と戦争に翻弄されるヒロインの運命を壮大にそして繊細に描いたヴェルディの大人気オペラがMETで36 年ぶりの新演出!有名な〈凱旋行進曲〉が鳴り渡る「凱旋の場」は圧巻!情感豊かなA・ブルー、円熟のP・ベチャワ、艶やかで情熱的なJ・クタージの三角関係は声とドラマの最高のケミストリー。Y・ネゼ=セガンの鮮やかな心理描写、M・メイヤー演出の豪華な舞台で、「オペラのなかのオペラ」が極まる。
- 指揮:
- ヤニック・ネゼ=セガン
- 演出:
- マイケル・メイヤー
- 出演:
- エンジェル・ブルー、ユディット・クタージ、ピョートル・ベチャワ、クイン・ケルシー、モリス・ロビンソン、ハロルド・ウィルソン
- 上映時間:
- 3時間25分(休憩1回)
- MET上演日:
- 2025/1/25
- 言語:
- イタリア語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《アイーダ》のあらすじ

第1幕
古代エジプト。将軍ラダメスは、身分を隠して女奴隷となっているエチオピア王女アイーダとひそかに愛し合っている。しかしエジプト王女アムネリスもラダメスを愛しており、アイーダが恋敵と疑っている。ラダメスはエチオピア征伐軍の総司令官に任命され、戦地へ向かっていく。
第2幕
アムネリスはアイーダにラダメスとの関係を白状させ、怒りを露わにする。
エチオピアとの戦いに勝利を収めたエジプト軍が凱旋する。エチオピア人の捕虜のなかにアイーダの父のアモナズロもいた。なんでも望みを叶えると言うエジプト王にラダメスは捕虜の解放を願い出る。エジプト王はアイーダの父を人質とするという条件で、他の捕虜を釈放する。また、褒美としてラダメスにアムネリスを与えると宣言する。
第3幕
傷心のアイーダのもとにアモナズロが現れ、ラダメスからエジプト軍の進路を聞き出すように命じる。ラダメスはアイーダに愛を誓い、二人でエジプトを離れるための逃げ道として軍の進路を告げてしまう。そこに再びアモナズロが現れ、自らの身分を明かしてラダメスにエチオピアへ逃げようと勧める。だがアムネリスらに見つかり、ラダメスは二人を逃がして捕らえられる。
第4幕
ラダメスは生き埋めの刑を言い渡される。アムネリスはラダメスにアイーダが行方不明であることを告げ、自分の愛を受け入れれば助命しようと提案する。ラダメスはそれを拒否し、地下牢に閉じ込められる。牢にはアイーダが潜んでいた。二人は天国で結ばれることを願いながら息絶える。
作品解説・あらすじ概要執筆:加藤浩子(音楽評論家)
キャスト&スタッフ
プロフィール執筆:香原斗志(オペラ評論家)