ナポレオンの影が迫るローマで繰り広げられるドラマティックな愛憎劇!イタリア・オペラ随一の人気作を完璧なキャストで!
歌姫と画家の恋に忍び寄る冷酷な警視総監の影!ナポレオンのイタリア侵攻を背景に描かれる一昼夜の濃密なドラマを、甘く劇的な音楽で描くプッチーニの大傑作!心に響く歌姫L・ダーヴィドセンの〈歌に生き、恋に生き〉に心揺さぶられ、驚異の新星F・デ・トマーゾの〈星は光りぬ〉に涙し、美声の演技派Q・ケルシーが導く〈テ・デウム〉に圧倒される快楽。壮麗緻密を極めたD・マクヴィカーの演出、ドラマを引き立てるY・ネゼ=セガンの指揮で、1800年のローマにタイムスリップ。
- 指揮:
- ヤニック・ネゼ=セガン
- 演出:
- デイヴィッド・マクヴィカー
- 出演:
- リーゼ・ダーヴィドセン、フレディ・デ・トマーゾ、クイン・ケルシー、パトリック・カルフィッツィ
- 上映時間:
- 3時間14分(休憩2回)
- MET上演日:
- 2024/11/23
- 言語:
- イタリア語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《トスカ》のあらすじ

第1幕
1800年のローマ。人気の歌姫トスカには反体制派で共和主義者である恋人、画家カヴァラドッシがいる。聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会でフレスコ画を描く彼のもとへ、脱獄した政治犯アンジェロッティが現れ、カヴァラドッシは彼を隠れ家に匿う。トスカがカヴァラドッシに会いに教会へ来るが、トスカに横恋慕する警視総監スカルピアがカヴァラドッシが浮気していると嘘を吹き込み、彼女は取り乱して教会を後にする。スカルピアはカヴァラドッシがアンジェロッティを匿っている証拠を見つけ、彼を逮捕する。
第2幕
ファルネーゼ宮の一室。カヴァラドッシは拷問の末、銃殺刑を言い渡される。スカルピアは恋人の助命をちらつかせ、トスカに言い寄る。トスカはスカルピアに屈したように偽り、見せかけの処刑を行うよう段取りをさせる。いよいよとトスカに近づくスカルピアに、彼女は短刀を突き立てる。
第3幕
サンタンジェロ城の屋上で処刑が行われようとしている。牢獄で遺書を書くカヴァラドッシのもとへトスカが現れ、処刑は見せかけだと明かし、銃声に合わせて倒れるように伝える。処刑の時間になり、カヴァラドッシは約束通り銃声とともに倒れる。だがトスカが駆け寄ると、空砲のはずの銃には実弾が込められていてカヴァラドッシは息絶えていた。スカルピア殺害を知った追手が迫るなか、トスカはスカルピアを呪い城壁から身を投げる。
作品解説・あらすじ概要執筆:加藤浩子(音楽評論家)
キャスト&スタッフ
プロフィール執筆:香原斗志(オペラ評論家)