映画・アニメの世界

【作品データベース】大学は出たけれど だいがくはでたけれど

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・70分 
清水宏が原作を書いたが、監督は小津安二郎に譲られた。小津はこの作品で高田稔、田中絹代ら、スター俳優を初めて起用できた。当時、中学に進学できる者は2割弱。大学に進学できる者はさらに限られていた。そんな大学生でも不況で就職率は4割ほど。就職難を端的に表した題名『大学は出たけれど』は昭和の不況を象徴する名フレーズ。フィルムは一部残存。

STORY
主人公の青年(高田稔)は大学卒業後、就職難で職探しをしている。そこへ田舎から、「就職した」という彼の嘘の電報を受け取った母親(鈴木歌子)が、彼の婚約者と決めた田舎の娘(田中絹代)を連れてやってくる。娘は男が無職なのを知ってカフェで働くことにする。男は奮起し再び就職活動を始め、職を見つける。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
高田稔
田中絹代
鈴木歌子
大山健二
- スタッフ -
原作:清水宏
監督:小津安二郎
脚色:荒牧芳郎
撮影:茂原英雄

配給:松竹
©1929松竹株式会社

ジャンル:現代劇