映画・アニメの世界

【作品データベース】大人の見る繪本 生れてはみたけれど おとなのみるえほん うまれてはみたけれど

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・91分
東京郊外の新興住宅地に、新しく引っ越してきたサラリーマンの息子の小学生の兄弟が、策略を使って近所の子どもたちのガキ大将になる。前半は子どもたちが織り成す面白いギャグの連続、後半はサラリーマンの悲哀を、笑いを通じて痛烈に表現している。

STORY
良一(菅原秀雄)、啓二(突貫小僧)の父(斎藤達雄)は、重役の岩崎(坂本武)の近くに引っ越して出世のチャンスをうかがっている。だが、兄弟の前では厳格そのもの。引っ越しで転校した兄弟は早速地元の悪ガキグループと喧嘩した揚句、鬱陶しくなって小学校をずる休みするも担任の家庭訪問で知られ、二人は父から大目玉。そのうち悪ガキ仲間と友達になり一緒に遊ぶようになる。その中には岩崎の子供もいる。ある日、みんなで「うちの父ちゃんが一番えらい」と自慢する話が出る。兄弟も自分の父親が一番えらいと信じて疑わなかったが、ある日、岩崎の家へ行って見せてもらった16ミリ映画の中で、父は岩崎の前でお世辞を言い、動物のまねまでしてご機嫌伺いをしていた。怒った二人は食事も取らず、またしても学校をサボって抗議する。しかし、その抗議も長続きせず母(吉川満子)のとりなしで兄弟は夕食を食べて寝る。父も子供の寝顔を見ながら、家族のためとは言いながら子供を絶望させたことを後悔する。翌朝、いつものように父と兄弟は一緒に家を出る。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
斎藤達雄
吉川満子
坂本武
菅原秀雄
- スタッフ -
原作:ジェームス・槇
監督:小津安二郎
脚色:伏見晁
撮影:茂原英雄

配給:松竹
©1932松竹株式会社

ジャンル:現代劇