映画・アニメの世界

【作品データベース】南風 なんぷう

作品情報

INTRODUCTION
フィルム巻数・8巻
林芙美子原作を基にした、女と男と男の話。監督は渋谷実で、情欲は抑え淡白な印象に描く。上品さを感じさせる田中絹代の演技が見どころ。


STORY
菊子(田中絹代)の好きな男、石本徹(徳大寺伸)が東京へ行ってしまった。彼を追って上京しようとする菊子。留まるように言う母。だが、菊子はかたくなだった。そして単身、上京。しかし、その石本をよく知る菊子の兄(笠智衆)が、上京前の菊子に言った手厳しい意見は、不幸にも現実のものとなる。東京に出てきた菊子の気持ちを正面から見ようとしない石本。だが結局、菊子を妊娠させ、「責任は持つ」と言うその言葉は軽い。そこへ、もう一人の男、為藤道雄(佐分利信)の登場。 道雄は菊子の全部を受け入れ結婚しようとする。ところが道雄の母は認めない。そんななか、菊子の赤ちゃんが病で死去。こういう悲しい過去を自らも持つためか、これがきっかけで道雄の母は一転して息子の結婚を承諾するのであった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
田中絹代
佐分利信
徳大寺伸
笠智衆
水戸光子
- スタッフ -
原作:林芙美子
監督:渋谷実
脚色:伏見晁
撮影:杉本正二郎
音楽:早乙女光

配給:松竹
©1939松竹株式会社

ジャンル:現代劇