映画・アニメの世界

【作品データベース】彼女の発言かのじょのはつげん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・68分 大船作品
『天国の花嫁』に次ぐ野村浩将演出作品。大船家庭劇の味を昔ながらに、田中絹代、佐分利信、水の江瀧子など異色のキャスティングで作り上げた。

STORY
松村商事会社の女社長松村せい(岡村文子)には三人の娘がいる。長女初子(田中絹代)の夫昌二郎(佐分利信)は暇さえあれば釣りに出掛けている。次女和子(水の江瀧子)の夫三浦直助(高田浩吉)は三日に空けず松村社長の怪しげな謡曲のお相手を仰せつかって和子の機嫌を損ねてばかりいる。三女の正子(星美千子)は男なんか大嫌いと言って母の薦める森山(高倉彰)との結婚をなかなかうんと言わない。昌二郎は児童玩具の製造販売を企画して社長に提案するが採り上げられず面白くない気持ちと初子の不機嫌な顔から逃れるため待合へ入り浸り、幼馴染の芸者鈴千代(風見章子)と親しむ。和子は夫直助の煮え切らないのが気に食わずとうとう喧嘩して松村家へ帰ってしまう。ある日昌二郎の娘千代子(中島由子)と仲良しの植木屋の娘が一緒に食べた物により二人とも病気になり慌てた昌二郎は自分の娘より植木屋の娘を病院へ運ぶ。初子はこの昌二郎に何か真実なものを発見したような気がする。その二人の様子に和子は初めて夫に女性らしい感情を持つようになる。三女の正子もこれに刺激されて森山との結婚を決意するので母親は大喜び。ここに於いて昌二郎も懸案の児童教育玩具がいよいよ実現されることになり、どこもかしこもハッピーエンドとなる。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
佐分利信
高田浩吉
田中絹代
水の江瀧子
岡村文子
星美千子
高倉彰
- スタッフ -
監督:野村浩将
脚本:池田忠雄
撮影:生方敏夫
音楽:浅井挙曄

配給:松竹
Ⓒ1946松竹株式会社

ジャンル:現代劇