映画・アニメの世界

【作品データベース】最後の鉄腕さいごのてつわん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・84分 大船作品
大庭秀雄監督で、佐野周二主演の活劇。

STORY
五年ぶりで故郷へ戻った辰太郎(佐野周二)は肉親の妹お春(幾野道子)が美しく成人しているので喜ぶが、彼が昔秘かに想いを寄せていた素子(三浦光子)が木島(徳大寺伸)と結婚して不幸な生活をしていることを知って悲しんだ。過って東京で仲間を傷つけ今は追われる身の辰太郎は、妹に会えたので自首しようと思うが、港の大船元曽我(小沢栄太郎)の悪業を知り正義感に燃えた。お春の恋人新聞記者滝沢(土紀柊一)は曽我の悪辣を暴露したので、常に曽我の暴力に脅かされていたが、辰五郎の帰来を知りその助力を懇請する。曽我は配下の木島などを使って辰太郎を襲わせるが、その昔、無松の辰とうたわれた彼には歯が立たなかった。辰太郎は木島が素子の夫であることを知り素子を幸せにしてやってくれと頼むが、気の弱い木島は、今は生活のために曽我から離れられない自分をどうすることも出来なかった。酒場のマダム夏代(水戸光子)は、辰太郎が案外純情できっぷがよいのに心を惹かれる。ある夜、血迷った曽我の襲撃を受けた辰太郎が逆に一撃の下に曽我を倒したとき、そこへ漂然と一人の男が現れた。それは彼を追って東京からやってきた刑事(笠智衆)だった。辰太郎は何も知らない妹に刑事を友人として紹介しさりげなく家を出る。霧につつまれて去ってゆく男を見送るマダム夏代の耳に、鈍く震えるような汽船の汽笛が聞こえてくる。いつの間にか、彼女は夜霧の漂う波止場へ向って駆けていた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
佐野周二
水戸光子
徳大寺伸
三浦光子
- スタッフ -
監督:大庭秀雄
脚本:斎藤良輔
脚本:鈴木兵吾
撮影:斎藤毅
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1947松竹株式会社

ジャンル:現代劇