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【作品データベース】象を喰つた連中ぞうをくったれんちゅう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・84分 大船作品
吉村公三郎の戦後帰還第一回監督作品。斎藤良輔と池田忠雄の共同脚本。撮影は生方敏夫。なお植田曜子は本映画が初出演。

STORY
東京動物園の象が死んだ。ところがこの象の治療に当たった小島細菌研究所の馬場(原保美)と和田(日守新一)の発案で同じ所員の渡辺(神田隆)、野村(安部徹)、それから象使いの山下(笠智衆)まで象とは知らず、この象の肉を食ってしまった。山下の妻君千代子(文谷千代子)はシャムで象を食った夫婦が三十時間後にポックリ死んだ事実を知っていたので山下は早速馬場のところへかけつけ注進に及ぶ。馬場は研究所へ行き象の死因を調べてみると、これが恐るべきバビソ菌によって倒れたという。早速象を食った連中が評定をするが、この注射液が東京にないため、今は二十四時間後に迫り来る死を待つのみとなった。野村は新妻に告白し、馬場は両親に別れを告げ、渡辺は後事を妻に頼み、和田はとみ江(空あけみ)と恋人になる約束をする。その頃一縷の望みをかけていた仙台の研究所からようやく注射液が到着するが、五人に対して一本不足しており、くじ引きの結果、和田が一人死なねばならない運命となった。午後六時、それはちょうど象を食ってから二十四時間目だ。そのとき所長小島博士(横尾泥海男)から電話がかかり「バビソ菌は摂氏七十度で完全に死滅するから煮たり焼いたりすれば安全だ」ということが知らされる。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
笠智衆
原保美
日守新一
安部徹
村田知英子
植田曜子
- スタッフ -
監督:吉村公三郎
脚本:斎藤良輔
脚本:池田忠雄
撮影:生方敏夫
音楽:万城目正
音楽:仁木他喜雄

配給:松竹
Ⓒ1947松竹株式会社

ジャンル:現代劇