映画・アニメの世界

【作品データベース】処女は真珠の如くしょじょはしんじゅのごとく

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・73分 大船作品
新藤兼人と光畑碩郎の協同脚本で、中村登の監督作品。撮影は生方敏夫が当たる。幾野道子、原保美と朝霧鏡子、空あけみらが出演。

STORY
桜丘女学校のランニング選手圭子(幾野道子)は来たるべき大会に備え、連日猛練習をしていた。両親を早く失った彼女は翻訳をしながら就職口を探している兄進(原保美)と二人暮らしだった。隣家に引っ越して来た秋山家(坂本武、高橋トヨ)には高校生の哲夫(山内明)と女学生の由岐子(八木民江)がいたが、圭子はすぐに由岐子と友達になった。その頃、兄の進は前から親しかった敏江(朝霧鏡子)と結婚したが、新しい姉が来てからは気を利かしたつもりの圭子が秋山さんの家へ遊びに行く時間が多くなった。そしていつしか哲夫に淡い恋心を抱くようになっていた。選手権大会を目前に控えたある日突然進は北海道に勤めが決まった。大会を前に学校を去ることは圭子にとってたまらなく寂しいことだったが、妹の気持ちを察した進は大会のすむまで圭子を秋山家に預ってもらうことにした。大会の日が迫るにつれ、圭子の心はふっと曇ることがある。やがて大会がすめば哲夫とも別れて北海道へ行かねばならない。そんな気持ちが時々もの悲しく圭子の胸の内を行き過ぎるのだった。こうして大会の日が来た。圭子の最後の力走で桜丘高校はみごとに優勝した。高らかに上がる歓呼の声、しかしそれも圭子にとっては悲しい別離の叫び声だった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
幾野道子
山内明
原保美
朝霧鏡子
佐野周二
- スタッフ -
監督:中村登
脚本:新藤兼人
脚本:光畑碩郎
撮影:生方敏夫
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1947松竹株式会社

ジャンル:現代劇