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【作品データベース】抱擁ほうよう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・82分 京都作品
企画は小倉浩一郎。脚本は鈴木兵吾が書き、高木孝一の監督作品。撮影は竹野治夫が担当した。主演は大日方伝、市川春代、その他に徳大寺伸、その他杉狂児、藤原釜足、若原春江らが出演する。

STORY
雪深い東北の寒駅から山麓の旅館「夕月」へ客をはこぶ馬橇の馭者眞太郎(大日方伝)はかつて妻八汐(市川春代)を愛し得ず、八汐と別れ一子眞吉(大日方駿介)と共に東京からこの東北の街に昔の友「名月」の主人金助(藤原釜足)を頼ってやって来た。眞太郎は母のない眞吉を盲愛している。ある夜一人の女客がやって来た。彼女は八汐であった。八汐は眞太郎に追い出されてから、荒牧(徳大寺伸)という真面目な医者と知りあいその診療所に働いて数年を経た。しかしどうしても眞吉が忘れられず、また夫の理解も求めたく、ついに夫を訪ねてやって来たのだ。荒牧は八汐の気持ちに同情し、彼女の幸せを見届けたくあとを追ってやって来た。八汐は眞太郎に会った。だが眞太郎はやはり昔と変わらず、彼女を理解しようとせず、それのみか眞吉に近づけようとしなかった。八汐はついにあきらめ、東京へ帰る決心をした。その夜山はカーニバルでにぎわい、眞吉もお千代につれられて出かけた。しかし山は猛烈な吹雪となり眞吉は雪の中にはぐれてしまった。急を聞いて捜索隊が出され、八汐はそれを知って狂気の様に吹雪の中へ飛び出した。駅から帰った眞太郎が驚いて雪の山に眞吉を探しにいった時、眞吉を抱き失神している八汐の姿があった。今にして、眞太郎は八汐の母の愛情を知った。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
大日方伝
大日方駿介
市川春代
徳大寺伸
若原春江
- スタッフ -
監督:高木孝一
脚本:鈴木兵吾
撮影:竹野治夫
音楽:鈴木静一

配給:松竹
Ⓒ1948松竹株式会社

ジャンル:現代劇