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【作品データベース】お嬢さん乾杯! おじょうさんかんぱい

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分
大船作品 没落貴族のお嬢様と戦後成金の男。不似合いなふたりの恋の行く末は?”天上の美女”に恋してしまった男と家のために“成金”の彼を愛そうとする女。戦後ならではの恋模様を軽妙洒脱に描いた傑作風刺コメディ!

STORY
自動車の修理業をやっている圭三(佐野周二)の元へ、得意先の佐藤専務(坂本武)が縁談を持ち込んだ。相手は池田恭子(原節子)という華族の令嬢だが、提灯に釣り鐘だと圭三は相手にしないが、熱心な佐藤に口説かれてとにかく見合いという事になった。さて見合いをしてみると恭子は予想した高慢なお嬢さんではなく、圭三はすっかり好きになった。佐藤から結婚承諾の返事を聞いた圭三は、ものすごく上機嫌。新調の服、新しい靴、派手なネクタイをしめて池田家を訪問した。圭三は恭子の家族の人達に紹介された。皆善い人達ばかりである。だが家族の中で一人だけかけているのは恭子の父の浩平(永田靖)である。浩平は詐欺事件の側杖で刑務所…に送られていた。そして池田邸も五十万の抵当に入ってその期間はあと三月だと佐藤から聞いた圭三は金の為の結婚であったかと失望するが、恭子へ対する愛情は深まった。圭三は恭子と帝劇へバレエ見物に出かけるが、興味がなく、その帰途見た拳闘試合の方が結構楽しめた。恭子は趣味の相違を見てとった。恭子の誕生日を祝って圭三はピアノを恭子に贈った。恭子の弾くショパンの曲が良いのか悪いのか判らない圭三はガラガラ声を張り上げて故郷の民謡を歌った。圭三と恭子は刑務所に父を尋ねた。父の口から「金の為の結婚はするな」と忠告されて恭子の心は重い。そぐわない雰囲気のまま別れた圭三は自分と恭子は違う世界の人らしいと感じた。圭三はその翌日恭子に心の中を打ち明けてくれと頼む。その返事は愛情のない結婚に悩む恭子の姿であった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
原節子
佐野周二
佐田啓二
- スタッフ -
監督:木下惠介
脚本:新藤兼人
撮影:楠田浩之
音楽:木下忠司

配給:松竹
©1949松竹株式会社

ジャンル:現代劇