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【作品データベース】四谷怪談・後篇 よつやかいだん・こうへん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・73分
京都作品 亡霊の正体は殺されたお岩の怨念か?それとも彼女を殺した伊右衛門の妄想か?田中絹代&上原謙コンビで鶴屋南北の名作怪談を新解釈で映画化した人間の“罪と罰”を問う時代劇大作!後篇。

STORY
遂にお岩(田中絹代)は火傷の顔を気遣いながら絶望しつつ悶々のうち断末魔を叫びつつ死んでゆく。その場に現われた小平(佐田啓二)も伊右衛門(上原謙)に斬られ殺されてしまった。表面は小平とお岩の情死としてうまく取り計らった。伊右衛門は直助(滝沢修)に引きずり回され、お梅(山根寿子)と祝言を交わし、仕官する。お袖は姉のお岩の死因を知る由もなく、姉が不義を犯して死んだとばかり思い込んでいた。伊右衛門は時がたつにつれて、あの悲惨なお岩の姿が消し飛んでいった。直助も伊右衛門の従僕として働くようになった。一文字屋喜兵衛(三津田健)は良いむこ殿を選んだと大喜びであった。とある日直助と夜づりに出かけた伊右衛門は、ふとつり上げた古い板割れを見て不義の名を押しつけたお岩と小仏小平の幻影を見た、それ以来伊右衛門はお岩の亡霊や火の玉、ネズミ、長虫の錯覚に悩まされ、幸福に暮らしていた伊右衛門とお梅との間に気まずい思いが流れ始めた。彼は悩みやつれてお岩の墓を時折尋ねた。お袖はこれを知って彼を慰め励ますのであるが、伊右衛門は姉お岩とうり二つのお袖を見ると、彼女に恐怖を抱くようになり、遂に殺害を計り直助が盛ってくれたあの毒薬を自ら作ってお袖に飲まそうとする。ちょうどそのころお袖は与茂七との間に可愛いい男の子が生れ、幸福そうな日々を暮らしていた。伊右衛門はいまや幻想にとらわれ、お岩とお袖の見境を失い、頭は錯乱して遂に気が狂い、自ら盛った毒薬をのみ自殺してしまう…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
上原謙
田中絹代
滝沢修
佐田啓二
山根寿子
- スタッフ -
原作:鶴屋南北
監督:木下惠介
脚色:久板栄二郎
撮影:楠田浩之
音楽:木下忠司

配給:松竹
©1949松竹株式会社

ジャンル:時代劇