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【作品データベース】破れ太鼓 やぶれだいこ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・109分
京都作品 戦前昭和の頑固親父VS戦後昭和の自由を謳歌したい家族の面々!時代劇の大スター“バンツマ”主演の傑作喜劇。時代劇の大スター阪東妻三郎が現代劇に挑戦。家族の対立と絆を描いた傑作コメディ。

STORY
津田家の主人軍平(阪東妻三郎)は土建屋で、過去は腕と度胸で危ない橋を渡ってきた男で、無教育で傲慢で、そして暴君であった。家族に対しても俺のお蔭でみんな幸せに暮らせるんだと思っているから、妻(村瀬幸子)や子供はみんな自分に感謝し、尊敬していると思っている。だが父の会社に勤めている長男太郎(森雅之)は、叔母素子(沢村貞子)と共同でオルゴール製造会社をやろうとし、音楽家志望の二男平二(木下忠司)はオヤジを風刺した「破れ太鼓」という歌をつくって弟妹にきかせてる。三男又三郎(大泉滉)は医学生、四男四郎(大塚正義)は中学生、長女秋子(小林トシ子)は父の会社の出資主の息子花田輝夫(永田光男)に嫁にいけと言われていて、相手に愛情もないのに交際していたが、ふとしたことから青年画家野中(宇野重吉)と愛し合う。次女の春子(桂木洋子)は女学生。兄妹みんな仲よく母を慕って楽しい家庭なのだが、軍平が帰ってくるとその団らんは壊れ、軍平の圧力の前に屈してしまうのだ。この二つの雰囲気は到々爆発するときがきた。太郎がオルゴール会社のことを父に説き、反対された上に殴られ、太郎は家を出て叔母素子のもとに走った。秋子は昨日までの秋子でなかった。恋に生きる強い女になっていた。輝夫との婚約のことで遂に父の逆鱗にふれ決然として家を出た。秋子をなぐる軍平に、今まで絶対服従だった妻邦子まで、今や軍平の前に立ちふさがり、彼女もまた良人のもとを離れて家を出るに至る。母の後を追って子供たちもみんな一緒に出てしまった。そのころ軍平の会社は金づまりと、秋子と輝夫のことで資本主は手を引き、ついに暗礁に乗り上げた…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
阪東妻三郎
村瀬幸子
森雅之
木下忠司
大泉滉
大塚正義
小林トシ子
桂木洋子
宇野重吉
- スタッフ -
監督:木下惠介
脚本:小林正樹
脚本:木下惠介
撮影:楠田浩之
音楽:木下忠司

配給:松竹
©1949松竹株式会社

ジャンル:現代劇