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【作品データベース】らくだの馬さん らくだのうまさん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・60分 京都作品
脚本は『お染久松』(渡邊邦男と協同)の藤田潤一で、監督は『影法師』の大曾根辰夫が当たる。カメラも『影法師』の太田眞一担当。主演は中村是好と『お染久松』の榎本健一で、それにシミキン、折原啓子、志織克子、黒川弥太郎などが出演する。

STORY
らくだの馬さん(中村是好)の住んでいる長屋には人のいい久六(榎本健一)、手斧目の半次(黒川弥太郎)、常盤津師匠文字春(草島競子)などがいる。大家は因業な佐兵衛(山路義人)で、みなに憎まれている。ところで、文字春がある日首をつって死んだ。というのは、半次といい仲だったので、近頃半次にいい女が出来たので、そんなことになったのだ。らくだの馬さんは、久六を使って大家から酒をせしめて文字春のお通夜をやった。文字春の家は前にも浪人、あんま、と次々に自殺した縁起の悪い家で、家賃のたまっている馬さんは、その家に追いやられる。ところが、二、三日して馬さんは河豚にあたって死んでしまう。半次は、文字春のお通夜の時のように大家から酒をせしめようと、久六をつかうが、大家は承知しない。そこで馬さんの死骸を持ち込んで困らせ、とうとう酒をせしめ、お通夜をやって、馬さんを墓にうめる。翌晩、久六のところへ馬さんはじめ四つの幽霊が来て、回向をしてくれと言う。長屋中の者が幽霊にひかれて久六の家へ集まった時、ひょっくり馬さんがやって来て、一同仰天する。馬さんは、墓に入ってから、毒が消えて、生き返ったのだ。翌日、大家も半次も死んだ連中の墓を弔うのだった。再び長屋がくる--。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
榎本健一
折原啓子
黒川弥太郎
中村是好
清水金一
- スタッフ -
監督:大曾根辰夫
脚本:藤田潤一
撮影:太田真一
音楽:栗原重一

配給:松竹
©1950松竹株式会社

ジャンル:時代劇