映画・アニメの世界

【作品データベース】怪塔伝かいとうでん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・85分 京都作品
雑誌「面白倶楽部」連載の角田喜久雄の原作より、八尋不二が脚色、丸根賛太郎がメガホンを取っている。出演者の主なものは、鶴田浩二の一人三役、折原啓子、月形龍之介、宮城千賀子など。

STORY
浅草馬道の小料理屋「初音」に働くみや(折原啓子)のもとへ、ある日一枚の紅絵を預けた若侍は、菅野新四郎(鶴田浩二)といって、かねてみやが心をよせていた相手だった。その時不気味な老婆がみやの許へやって来て「三月五日の誕生日を気をつけなされ」と言って去った。桜樹の下で弄り殺しにされる美女、その背後の白塔が図柄であったが、この絵をめぐって白塔(進藤英太郎)一味と、新四郎、大岡越前守につながる忍者鉄斉(月形龍之介)などが動いているのには、十八年前にさかのぼる因縁があった。尾張藩士安財数馬が、将軍家跡目相続のもつれで将軍吉宗を狙撃して果たさず切腹したが、数馬の一子芳太郎(鶴田浩二)は殺される筈のところ、上田主殿(富本民平)の計らいで一命を救われ姿を消した。その芳太郎の行方と、彼成人の暁一万石にて尾張藩へ復帰させるというお墨付きのありかが、一枚の紅絵にかくされているというのである。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
鶴田浩二
月形龍之介
宮城千賀子
折原啓子
水原真知子
- スタッフ -
原作:角田喜久雄
監督:丸根賛太郎
脚色:八尋不二
撮影:片岡清
音楽:鈴木静一

配給:松竹
Ⓒ1951松竹株式会社

ジャンル:時代劇