映画・アニメの世界

【作品データベース】我が家は楽し わがやはたのし

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・91分 大船作品
田中澄江が自らの原案を柳井隆雄とともに脚本化し、中村登が監督した。笠智衆、山田五十鈴、高峰秀子、岸惠子ら当時のスターを揃えた豪華キャストによる家族ドラマ。岸惠子のデビュー作、中村登監督の出世作である。

STORY
植村孝作(笠智衆)は、糟糠の妻なみ子(山田五十鈴)を頭に四人の子女を持ち、乏しいながらも明るい家庭を営んでいる。朋子(高峰秀子)は理解のある母の許しを得て好きな絵を学び、胸を病む恋人内田三郎(佐田啓二)の全快の日を待っていた。孝作は勤続二十五年を迎えて会社から表彰され、特別賞与として金一封をもらうことになった。なみ子はこれで、子供たちの不足の品も買え、次女の修学旅行の費用も出ると、人知れず安堵したが、表彰式の帰途、夫婦で僅かな買い物をした賞与三万円の残金をすっかりすられてしまった。しかしなみ子はこの災難を子供たちに知らせず、またなけなしの衣類を売り払って不足をおぎなって行くのだった。意気込んでいた朋子の絵が落選し、三郎が死んだとき、なみ子は、絵は自分の昔の夢であったと打ち明け、くじける朋子をはげましてやった。住みなれた家が家主のために隣家へ売渡され、立ち退きを迫られて一家に暗い影を投げたが、朋子の描いた隣家の庭の絵が、偶然隣家の主人の眼にとまり、買いとられることになり、それが縁となって立ち退きも取り消された。そして、朋子が必死になって描いた母の肖像画はついに展覧会に入選した。このつつましやかな一家は、こうして、相変わらず、心暖まる団欒に明け暮れて行くことが出来るのだった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
山田五十鈴
高峰秀子
岸惠子
笠智衆
佐田啓二
- スタッフ -
原案:田中澄江
監督:中村登
脚本:柳井隆雄
脚本:田中澄江
撮影:厚田雄春
音楽:黛敏郎

配給:松竹
©1951松竹株式会社

ジャンル:現代劇