映画・アニメの世界

【作品データベース】天使も夢を見る てんしもゆめをみる

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・84分 大船作品
藤沢桓夫原作のNHK放送ラジオ小説から伏見晁が脚色し、川島雄三が監督にあたる。ノンプロで都市対抗戦に出るくらいのレベルの、製薬会社の野球部員に鶴田浩二と佐田啓二が扮している。川島監督の松竹時代の映画の中でも、最も都会的なセンスが印象的なラブコメディ。


STORY
ノンプロの雄、サクラ製薬のキャプテン淀川良平(鶴田浩二)と太田黒英夫(佐田啓二)は親友で同じ下宿に住んでいた。社長の泉田仙兵衛(河村黎吉)の娘・禮子(津島恵子)はわがまま娘で今日も宿直に来た良平に明日の見合いに自分の恋人役を買って出ることを強引に押しつけた当日、見合いの相手が、大田黒から噂にきいていた宮脇(細川俊夫)という嫌な男と知って良平は大いに禮子の恋人役を演じて宮脇をいやがらせしてやった。良平の留守中、トレーニングのグランドでは太田黒は学生時代の下宿の娘川合夏代(幾野道子)にめぐり会いその家を訪ねたが、夏代の母(坪内美子)は病床にあった。そして夏代の父が仙兵衛である事実を知った。東劇での一件から良平の主催する野球部を廃止するといい出した社長宅へ良平が抗議を申込みに行くと、すでに禮子は良平が会社をやめれば自分は尼寺へ行ってしまうと父を脅している最中。そこへ太田黒が夏代母娘の消息を持って訪れて、さすがの社長もかぶとを脱ぎ野球部廃止命令をひっこめ、夏代を訪ねるという禮子の今後のことを良平によろしく頼むというのだった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
鶴田浩二
佐田啓二
河村黎吉
津島恵子
幾野道子
- スタッフ -
原作:藤沢桓夫
監督:川島雄三
脚色:伏見晁
撮影:西川亨
音楽:木下忠司

配給:松竹
©1951松竹株式会社

ジャンル:現代劇