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【作品データベース】大江戸五人男 おおえどごにんおとこ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・131分 京都作品
松竹30周年記念映画として松竹京都撮影所長大谷隆三総指揮の下に、撮影所長月森仙之助の製作。構成は火口会同人。脚本は八尋不二、柳川真一、依田義賢の共同。伊藤大輔が監督に当たった。配役は阪東妻三郎、山田五十鈴、高峰三枝子、市川右太衛門、高橋貞二、その他花柳小菊・S・K・Dの小月冴子、高田浩吉、若杉曜子、歌舞伎の河原崎権三郎、二代目河原崎権十郎、坂東簑三郎など、当時の映画・演劇・歌劇各界の豪華スタアを総動員して描かれた大江戸絢爛絵巻。時は三代将軍・徳川家光の時代、江戸の町では太平の世の陰で冷遇され、堕落する旗本たちの横暴がまかり通ろうとしていた。そんな中で幡随院長兵衛(坂東妻三郎)が束ねる町奴と、水野十郎佐衛門(市川右太衛門)ら旗本奴の白柄組が、町人の意地と武士の面子をかけて激しく対立していく…。



STORY
武勇をもって徳川側近を護った旗本も、平隱な治世が続くようになってから冷遇され、その憤懣が色々な形で現われ、水野十郎左衛門(市川右太衛門)を組頭とする白柄組の横暴などもその一つであった。中村あやめ(河原崎権三郎)一座の山村座での芝居の邪魔だてをしたとき、町奴幡随院長兵衛(阪東妻三郎)が取りなして事なきを得たが、それ以来白柄組は幡随院一家を眼の敵とするようになった。その上、川崎詣りの帰途難儀を救い、食客とした白井權八(高橋貞二)が吉原で全盛の小紫花魁(花柳小菊)を白柄組と争い、彼等を敗退させたことが、水野の長兵衛へのにくしみに油をそそいだ。水野は腰元おきぬ(高峰三枝子)を寵愛していたが、他に縁談があり、色々と心の迷いに悶々としていた折柄、おきぬが家宝の南蛮絵皿をこわしたことでカッとなり、これを切り捨ててしまった。おきぬの兄魚屋宗五郎(月形龍之介)は水野の屋敷へどなり込んだが、放り出され、長兵衛へ事の次第を訴えた。長兵衛はいたずらに事を構えるのを嫌ってこれを静かにしりぞけた。權八は長兵衛のそんな態度にあきたらず、中村あやめに長兵衛の御押しがあるからと偽っておきぬの事を芝居に仕組んで上演させ、旗本の横暴に対する世論を煽ったが、そのためあやめは拉致され、水野の屋敷に檻禁された。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
阪東妻三郎
市川右太衛門
高峰三枝子
山田五十鈴
月形龍之介
高橋貞二
三島雅夫
高田浩吉
花柳小菊
小月冴子
二代目河原崎権十郎
- スタッフ -
監督:伊藤大輔
脚本:八尋不二
脚本:柳川真一
脚本:依田義賢
撮影:石本秀雄
音楽:深井史郎

配給:松竹
©1951松竹株式会社

ジャンル:時代劇