映画・アニメの世界

【作品データベース】夢と知りせばゆめとしりせば

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・87分 大船作品
雑誌「主婦之友」連載された富田常雄の原作から、馬場当が脚色し、中村登が監督したメロドラマ。主な出演は、木暮実千代、佐野周二、佐分利信、水原真知子、柳永二郎、設楽幸嗣など。

STORY
阿久津病院長(柳永二郎)の令嬢絹代(木暮実千代)は、藤間緑珠という舞踊の名取であった。乳母かね(飯田蝶子)の息子野瀬滿也(佐野周二)とは恋仲だったが、父に八木澤伊作(奈良真養)との結婚を強いられ、滿也と駆け落ちをした。しかし激怒した博士によってすぐにつれもどされ、滿也は恩愛の板ばさみになって苦しむ母を見かねて、絹代をあきらめ東京を去った。絹代は八木澤の弟神崎正一(佐分利信)を訪ね苦境を説明して八木澤との縁談をことわるが、八木澤は急死したので、絹代は滿也の子を宿し、滿也の行方も判らず一人残された。そして六年の歳月がすぎ、滿也との愛の結晶光久(設楽幸嗣)を育てながら、踊りを教えながら生活を立てていた。そうした親子を影ながら援助して来たのが神崎正一で彼は絹代を愛し、結婚することを望んでいた。一方関西に落ち着いた滿也は出版事業で成功し、関西事業界の雄工藤の娘豊子(森川まさみ)と結婚し、六年振りで上京、パルプ会社を経営する神崎と手を握って事業への第一歩を踏み出した。滿也は偶然なことからわが子光久にめぐり会ったがそれをいち早く阿久津博士の秘書田中(三井弘次)にかぎつけられ、豊子(森川まさみ)へも知れてしまった。豊子は田中と不倫な関係にあるにもかかわらず、滿也をひどくせめたので滿也は豊子との離婚を決意し、絹代に会わせてくれと神崎に頼んだ…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
木暮実千代
水原真知子
佐野周二
佐分利信
三井弘次
設楽幸嗣
- スタッフ -
原作:富田常雄
監督:中村登
脚色:馬場当
撮影:生方敏夫
音楽:万城目正

配給:松竹
Ⓒ1952松竹株式会社

ジャンル:現代劇