映画・アニメの世界

【作品データベース】愛情の決闘あいじょうのけっとう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・43分 大船作品
富田義朗が脚本、佐々木啓祐が監督を、鶴見正二が撮影を担当。出演は土紀就一が抜擢されて主演し、安部徹、水原真知子の他、吉川満子、小藤田正一、島村俊雄など。

STORY
S湖畔の丘の上に古ぼけた記念碑が立っている。その表には「松本勇作君遭難記念之碑」と書かれているが、ある日ハイキングの若者たちに問われるまま、村の一老人が次のような物語をした。今から四十年前、力の強いことを喜ぶこの村で、村一番の力持ち、樵夫の後藤健吉(安部徹)が、村の青年たちを牛耳って青年会の会長を兼ねていた。一膳めし屋「鈴屋」の一人娘順子(水原真知子)は青年たちの憧れの的であったが、健吉は当然順子を自分の女房にと一人で心に決めているのだった。宵祭りの日、十五年ぶりで健吉の幼なじみの松本勇作(土紀就一)が村へ帰ってきた。この村の小学校の教師として赴任してきたのだった。勇作は「鈴屋」に下宿しながら学校へ通っているうちに、自然に順子と親しみを増していったが、健吉はそれが面白くなく、やめていた酒とバクチに手を出し始めた。健吉の生活が荒んでいくのを見て、勇作は順子に対する想いを諦めなければならないと思い、順子も勇作の心が分からないままに、健吉から強引に迫られて彼と結婚してしまった。二人の間には子供まで生まれたが、この結婚生活は決して幸福とはいえなかった。健吉には相変わらず酒浸りの日々が続いたからだった。ある日湖を越えて夫婦が両親に初孫を見せに行く途中、湖上で大暴風雨にあい、舟が転覆しそうになった。この時勇作が釣り舟をこぎ出して彼らを救ったが…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
水原真知子
安部徹
土紀就一
- スタッフ -
監督:佐々木啓祐
脚本:富田義朗
撮影:鶴見正二
音楽:万城目正

配給:松竹
Ⓒ1952松竹株式会社

ジャンル:現代劇