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【作品データベース】血闘鳥辺山・お染半九郎けっとうとりべやま・おそめはんくろう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・94分 京都作品
脚本監督ともに冬島泰三、撮影は石本秀雄が担当している。北上弥太朗が本格的な主演として出演し、谷鈴子を相手役に、花柳小菊、喜多川千鶴、井川邦子、夏川静江、二代目市川小太夫などが助演。

STORY
京都所司代松平和泉守(海江田譲二)の家老水野宗右衞門(二代目市川小太夫)に清廉な気骨を買われた浪人菊池半九郎(北上弥太朗)は、めでたく仕官することができた。侍でなければ夜も明けぬ母の喜びは非常なものだったが、勤め先では組頭小堀中務(永田光男)を中心として賄賂が公然と行われ、乱れきっていた。半九郎が宴席で小堀に手込めにあっているお染(谷鈴子)を救ったことから、彼に対する小堀の態度は険悪となり、その場は姉芸者お妻(花柳小菊)の裁量で治まったが、それ以来事あるごとに圧迫を受けるようになった。半九郎の苦境を知った母お和佐(夏川静江)は密かに賄賂を小堀に送ったが、逆に小堀に公開され嘲罵された。このため母は息子への申し訳に自害した。一方お妻は半九郎に恋心を抱いていたが、お染の気持ちを知り諦める気になった。しかしそのお染も遂に小堀に根引きされることとなった。小堀は上機嫌で半九郎の母の葬式に来て、またも嘲罵した。耐えに耐えてきた半九郎の憤怒も遂に爆発し、「斬奸状」を叩きつけて彼ら一味に血の雨を降らし、やっと鳥辺山の母の墓地にたどり着いた。そこには小堀の元から逃げてきたお染の姿も見えた。二人は心中を決意するが、水野和泉守の情けある計らいで救われるのだった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
北上弥太朗
谷鈴子
花柳小菊
井川邦子
喜多川千鶴
- スタッフ -
監督:冬島泰三
脚本:冬島泰三
撮影:石本秀雄
音楽:鈴木静一

配給:松竹
Ⓒ1952松竹株式会社

ジャンル:時代劇