映画・アニメの世界

【作品データベース】こんな私じやなかつたにこんなわたしじゃなかったに

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・88分 大船作品
雑誌「平凡」に連載の北条誠の原作から、池田忠雄が川島雄三と共同で脚色し、川島雄三が監督したもの。撮影は西川亨が担当。主な出演は、宮城千賀子、水原真知子、山村聡のほか、川喜多小六改め川喜多雄二の松竹入社第一回出演で、他に坂本武、北竜二、日守新一、桜むつ子、歌手のはん子など。

STORY
自由大学理学部の応用化学教室に学ぶ女子学生村田千秋(水原真知子)は学内でも才女で知られていたが、その姉昌子(宮城千賀子)は元芸者で、今は踊りの師匠をしていた。昌子には、出征中、生木を割くようにして別れさせられた横山武との間に貢一(小島輝明)という子があり、父親真吉(坂本武)と一緒に田舎に住まわせてあった。千秋は姉が二世帯の生活を見る上に、自分の学費まで負担していてくれる苦労を思い、日頃好意以上のものを感じ合っていた同じ教室の清水寿人(諸角啓二郎)があっさり金持ちの娘と政略結婚をしてしまったのを機に、姉の昔の朋輩お龍(桜むつ子)の家から夜はアルバイトで芸者に出ることにした。千秋も、もちろん姉に劣らぬ踊りの名手であった上に、彼女の持つ知性が人気を呼んで売れっ子となったが、やがてそれが学内で噂されはじめた。その噂に一番心を痛めたのは、彼女に好意を持つ天文学教室の山下欽一(川喜多雄二)であった。ある夜千秋は矢島(山村聡)という客と知り合い、その人柄に好意を持ち、酔ったまぎれに結婚してくれと放言した。昌子は千秋のアルバイトを知って心痛の余り山下を訪ねて相談するが、その山下から紹介された矢島は、その昔の横山武だった…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
水原真知子
川喜多雄二
宮城千賀子
山村聡
神楽坂はん子
- スタッフ -
原作:北条誠
監督:川島雄三
脚色:池田忠雄
脚色:川島雄三
撮影:西川亨
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1952松竹株式会社

ジャンル:現代劇