映画・アニメの世界

【作品データベース】関白マダムかんぱくまだむ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・90分 大船作品
「サンデー毎日」連載の鹿島孝二の原作から、『お嬢さん社長と丁稚課長』の津路嘉郎と『母は叫び泣く』の椎名利夫とが協同で脚本を書き、『バクさんの艶聞』の池田忠雄が監督に当っている。撮影は『お嬢さん社長と丁稚課長』の斎藤毅。出演者は佐野周二、月丘夢路、幾野道子、川喜多雄二、高橋豊子、日守新一、小林トシ子、それに新人の今田モヨ子などである。

STORY
横浜のある商船会社の課長富士川亘(佐野周二)は先輩の遺児早川琴子(今田モヨ子)と彼女に遣されたバー「シャンテ」の面倒を見ている。課長とバーのマスターの二筋道を立派にさばいている彼は、まだ独身で、女給のぎん子(水木涼子)と哲子(幾野道子)に少なからず期待を抱かせている。琴子を預かって育てている大工松本太平(日守新一)の女房たき(高橋トヨ)は大変な関白マダムだが、亘のお嫁さんのことを心配している。亘の部下根本隆(川喜多雄二)は会社の元村初枝(小林トシ子)と愛し合っているが、隆の姉やす子(月丘夢路)が、腕利きの職業婦人で、独身主義者なので隆の結婚もままにならない。亘はこのやす子と知り合い亡き恋人に生きうつしなのに心をひかれる。隆はそれと知って、亘とやす子とを結ぼうと初枝と共に色々術策を練る。バー「シャンテ」に集る連中はいずれも関白マダムにしてやられている恐妻亭主連である。それを見てやす子は余計に結婚に疑惑を持つ。その上、亘を父と慕う琴子がやす子の出現を白い眼で見ている。更に亘は太平のために五十万の借金をして窮地に陥入る。そこで亘、やす子の結婚は暗礁に乗りあげたかに見えたが、万難を排して隆と初枝が結婚を敢行し、その新婚ぶりにやす子の独身主義も動揺、琴子の気持もとけて、ようやくこの二人も結ばれることになった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
佐野周二
月丘夢路
川喜多雄二
幾野道子
大坂志郎
小林トシ子
- スタッフ -
原作:鹿島孝二
監督:池田忠雄
脚色:津路嘉郎
脚色:椎名利夫
撮影:斎藤毅
音楽:万城目正

配給:松竹
Ⓒ1953松竹株式会社

ジャンル:現代劇