映画・アニメの世界

【作品データベース】嫁の立場よめのたちば

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・44分 大船作品
脚本の椎名利夫、音楽の木下忠司は同じスタッフ、原作は宇野信夫の舞台劇「のれん」である。監督は西河克己で撮影を高村倉太郎が担当。美術は脇田世根一。主な出演者は坂本武、須賀不二男、野添ひとみ、高松栄子、幾野道子などである。

STORY
日本橋の老舗「鮒金」という佃煮屋の隠居金蔵(坂本武)は、年を取ってから急に池の端の汁粉屋の女主人おみつ(水島光代)に熱をあげ出し、店の金をこっそり持出して入れ上げていた。息子金之助(須賀不二男)とその妻さち子(幾野道子)はこれを心配したが、話をきいた金之助の姉でラジオ商相良へ嫁いでいるおくら(桜むつ子)は自分の家へ預ろうといい出した。相良(小林十九二)の二階の、金蔵の隣りの部屋へは、気の強い嫁にいびり出されたおりき(高松栄子)という老女が移り住んで、金蔵と親しくなったが、金蔵はある日おくらの眼を盗んでおみつの許へ出かけた。この時おみつに二十万円無心された金蔵は金の工面を嫁のさち子にもちかけた。さち子は内証で自分の持物を売って金を作ってやった。が、結局おみつには大学生の情夫のあることが判り、金も取かえせず大きな失望を味わった。そのあげくやけ酒に酔って大荒れに荒れるが、おりきから優しい嫁があって倖せだといわれ、ほん然と眼が醒めた。静かな隠居生活に入る気になった金蔵に、さち子はおりきを茶飲み友達に迎えてやった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
坂本武
須賀不二男
幾野道子
野添ひとみ
桜むつ子
- スタッフ -
原作:宇野信夫
監督:西河克巳
脚本:椎名利夫
撮影:高村倉太郎
音楽:木下忠司

ジャンル:現代劇