映画・アニメの世界

【作品データベース】お役者小僧 おやくしゃこぞう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・100分 京都作品
子母沢寛の原作からの八尋不二と若尾徳平とが共同で脚本を書き、冬島泰三が監督している。大名屋敷の大奥ばかりを騒がす怪盗お役者小僧は、稲葉剛太郎といって武家稲葉武右衛門の養子であった…。関西歌舞伎の二代目中村扇雀が映画初出演。

STORY
大名屋敷の大奥ばかりを騒がす怪盗お役者小僧は、稲葉剛太郎(高田浩吉)といって武家稲葉武右衛門(富本民平)の養子であった。養父が藩侯の側室の駕篭にぶつかり、そのことから供の者を剛太郎が斬った。その責を負って養父が切腹、彼には追討がかかった。死にのぞんで養父が剛太郎の実母は実父の死後、彼とその弟を残して無理強いに大名の妾奉公をさせられたと打ち明けたので、彼は実母に逢いたさに大名屋敷へ押し入るのであった。彼の弟は岩井粂三郎(二代目中村扇雀)という人気役者、その恋人いわし屋のお梅(高千穂ひづる)は継母お柳(草島競子)から松平逸斎(香川良介)へ妾奉公を強いられ、その上邪魔な父は、お柳と、その情人で逸斎の用人奥村(永田光男)の手で殺された。剛太郎の許婚綾(水原真知子)は彼のあとを追って出府、男と偽って、柳橋芸者小えん(宮城千賀子)と同棲する蘭医凌海(四代目澤村國太郎)の許に身を寄せ、ここで剛太郎と再会し、彼の討手に彼女の兄の源五兵衛(川喜多雄二)が任命されたことをつげた。一方、お梅はお柳と奥村の手で逸斎の屋敷へ連れ込まれるが、これと知った粂三郎の注進で剛太郎がお梅を取りもどしに逸斎の屋敷へのり込み逸斎の古い妾お幸(浪花千栄子)が彼と粂三郎の母であることを知った。剛太郎は傷ついて大川へ飛び込んで逃げたが、お梅はお幸の手で逃がして貰って凌海の許へたどりついた。粂三郎の出演している市村座の桟敷には、逃げられた腹いせに逸斎から粂三郎とお梅を斬れと命じられた奥村が得意の手裏剣を懐に潜めて控えていた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
高田浩吉
宮城千賀子
二代目中村扇雀
高千穂ひづる
川喜多雄二
水原真知子
- スタッフ -
原作:子母沢寛
監督:冬島泰三
脚色:八尋不二
脚色:若尾徳平
撮影:片岡清
音楽:奥村一

配給:松竹
©1953松竹株式会社

ジャンル:時代劇