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【作品データベース】落葉日記おちばにっき

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・97分 大船作品
戦前発表された岸田國士の長篇「落葉日記」を野田高梧が脚色、瑞穂春海か監督に当たった。製作は小出孝。布戸章が撮影、奥村一が音楽を担当。主な出演者は角梨枝子、佐田啓二、川喜多雄二、三宅邦子、山村聡、小林トシ子、東山千栄子、尾棹一浩など。

STORY
考古学者郷田廉介(山村聡)とその娘、今は亡きフランス人の母をもつ混血児梨枝子(角梨枝子)とは、廉介の妹阿久津未亡人(三宅邦子)の邸に居候している。しかし未亡人の一人息子弘(川喜多雄二)が梨枝子と共に出かけたスキー場で急死したことから、何かと折り合いがまずく、父娘は阿久津邸を出た。廉介は安ホテル住まい、梨枝子は学校の寄宿舎に入る。級友熊岡菊子(高友子)の兄嶺太郎(佐田啓二)は梨枝子をひそかに愛していたが、混血児との結婚をゆるさない父に反逆し、出奔してその消息を絶った。混血の烙印にもだえた梨枝子は、伯母ピッコロミリイ常子(東山千栄子)の軽井沢の別荘で、やはりフランス人の血をひく菅野安里(尾棹一浩)と会い、いつか心を惹かれてゆく。同じ境遇、同じ寂しさが愛を生んだのである。安里の母絹子(高橋トヨ)は一目で梨枝子が気に入る。二人は結婚し、廉介は安堵して仏印への研究旅行に上った。しかし安里の軽薄さが原因で、この結婚は不調であった。折りしも廉介はハノイで罹病し、かけつけた梨枝子夫妻の顔を一目みると、自殺した。絶望にしずむ梨枝子を置いて、安里は外人のマダムと駆け落ちしてしまう…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
山村聡
角梨枝子
佐田啓二
三宅邦子
川喜多雄二
- スタッフ -
原作:岸田國士
監督:瑞穂春海
脚色:野田高梧
撮影:布戸章
音楽:奥村一

配給:松竹
Ⓒ1953松竹株式会社

ジャンル:現代劇