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【作品データベース】次郎吉娘じろうきちむすめ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・43分 京都作品
全国10新聞に連載された邦枝完二の時代小説を、鈴木兵吾と永江勇が脚色し、酒井辰雄が監督している。撮影は関根重行。音楽は奥村一と吉沢博の共同担当。主要キャストは若杉英二と紙京子が時代劇初出演し、他に藤代鮎子、西田智が出演。

STORY
日本橋の薬種問屋加賀屋の一人娘おもん(紙京子)は、彼女に横恋慕した旗本林田源十郎(寺島貢)に誘拐され、深川の船宿海老屋の二階で震えている所を、忽然と現れた鼠小僧と名乗る男に助けられた。鼠小僧とはその頃江戸で貧乏人に金を恵む、庶民の人気の的となっている怪盗だった。次郎吉(若杉英二)は、次郎と名乗って海老屋の船頭に化け、隣家の目明し勘五郎(野沢英一)の娘お直(藤代鮎子)とはわりない仲で、お直は既に次郎の子供を身ごもっていたが、何も知らない勘五郎は、「加賀屋の娘を背負い込んでるって話だから鼠も今夜は危ねえな」と語るのだった。夜の静寂を破って聞える呼子の音を聞きながら、おもんは次郎吉の家の二階で、自分を救ってくれた次郎の身の危機に胸を傷める。と、そっと入ってきたお直がおもんを見付けて動揺の色を浮べた時、次郎が鼠である事を突きとめた源十郎一味の岡っ引朝吉(永田光男)が、舟を出してくれと入ってくる。朝吉に応じて次郎が海老屋の裏迄来ると、突如源十郎一味が現れる。次郎をかばってお直は源十郎の太刀に倒れた。弟分の御家辰(西田智)に後をまかせて、おもんの許へ走ったが、おもんは意外に勘五郎にかくまわれていた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
若杉英二
紙京子
藤代鮎子
西田智
- スタッフ -
原作:邦枝完二
監督:酒井辰雄
脚本:鈴木兵吾
脚本:永江勇
撮影:関根重行
音楽:奥村一
音楽:吉沢博

配給:松竹
Ⓒ1953松竹株式会社

ジャンル:時代劇